【F1】トラックリミット規定について思うこと

こんにちは。

最近のF1、特にここ2レースでたびたび話題になっているトラックリミット規定。様々な意見はあると思いますが、私パンがトラックリミット規定について感じていることを簡単に書きたいと思います。

即座に反映してほしい

トラックリミットは特に予選でよく話題になります。コースを外れて記録されたタイムは抹消されることになりますが、抹消されるタイミングがタイムが記録されて30秒くらい経った後なのです。コースを外れた時点でタイムを記録しても無効になるので、その時点でタイムが記録されないようにすることはできないのでしょうか。つまり、トラックリミット違反は即座に反映してそもそもタイムを記録しないようにしてほしいのです。

2021年第2戦エミリア・ロマーニャGPでは、予選Q3でマクラーレンのランド・ノリスが2番手タイムを記録しました。しかし、他のドライバーもたびたびタイムが取り消されていたターン9で飛び出しており、幻の2番手となりました。一度タイムが記録されるためチームは大喜びでしたが、その後取り消されるという冷めた展開に。ターン9の時点でトラックリミット違反があったと分かっていればアタックをやめるはずなので、2番手タイムが出ることはなかったでしょう。Q3のラストアタックで全員がコースを外れればそれはそれで盛り上がりに欠けるかもしれませんが、流石にそれは起きないでしょう。というかその場合はどのタイミングでタイム無効になっても同じですね。

全箇所に設定してほしい

毎回ターンいくつ、ターンいくつ、・・・にトラックリミットを設定、と公表されますが、覚えられません。センサーで計測したりカメラを設置したりといった手間がかかるのかもしれませんが、やるからには全コーナーでやってほしいです。このコーナーははみ出すとアドバンテージがあるから設定、このコーナーは無いから設定しない、と決めているのかもしれませんが、明らかにみんな縁石に乗っかってショートカットしているコーナー内側でトラックリミットを取らず、その数十センチでそこまで変わるのだろうかというコーナーで取っているような印象です。次の基準の話にも繋がってきますね。

基準を統一してほしい

10年前くらいのルールだと、コースとは白線上までで白線から4輪とも離れたらコースアウト、というような定義で統一されていたような気がするのですが（気のせいだったらすみません）、最近のトラックリミットは場所によって基準が違います。ある場所では白線から出たらアウト、ある場所では縁石までOK、ある場所では二重になっている縁石の内側の縁石までOK、のようにコーナーによって基準がバラバラです。見ている人は大混乱です。フリー走行や予選でたびたびセーフティーカーがトラックリミット違反となる大げさなコースアウトをする空撮の説明映像が流れますが、そのような説明が必要な時点で良くないレギュレーションだと感じます。

白線は必ず引いてありますから、白線に合わせるも良し。縁石までコースの一部と考えるのであれば、縁石の一番外側部分からはみ出たらアウトとするも良し。大切なのはセーフとアウトの基準を統一することではないでしょうか。コーナーによって基準が違い、その基準がグランプリウィーク中に変わるということはあってはならないと思います。

コースは目一杯使ってよくない？

最後はトラックリミットというよりコースそのものに関わる話ですが、私は限界まで使えるところを使ってタイムを上げる姿が見たいです。コースをはみ出すことを恐れて攻めきれないラップを見たくはありません。もちろんモナコやシンガポールのように壁が近いコースでは話は変わってきますが、基本的に使える部分は使っていいのではないでしょうか。

決してシケインをカットしていけ、セコい走りをしろ、と言っているわけではありません。ただ、オレンジ縁石に阻まれマシンを壊す恐怖と戦いながら丁寧にコーナーを曲がっていくF1よりも、昔のモンツァのシケインやレッドブルリンクの1コーナーのような、使えるところは使う、という走りが個人的には見たいです。そういう意味では、前項の基準を統一してほしい話で言うと、コースに設置されている縁石までは利用していい、という基準で統一されるといいなと思っています。

参考までにモンツァの比較映像を載せておきます。モントーヤは1コーナーでアウト側のタイヤがイン側の白線に乗るような勢いで縁石を使っていますが、ライコネンのときは高めの縁石が追加されており縁石を大きく使うことができなくなっています。モントーヤのときのような感じでリスクを取ってタイムを絞り出す走りができるようなトラックリミットになるとよりドライバーの腕も表れてくるのかなと思います。