【F1日本GP 2027】M席はおすすめ?2026年スプーンカーブ観戦レポート
こんにちは。
2027年のF1日本GPのチケット情報が公開されました。私は2026年はスプーンカーブのM席仮設席で観戦しましたが、2027年は4割以上の大幅な値上げとなりました。このM席仮設席、個人的にかなりコスパが良い席だと感じていたので、やはり相応の価格設定になったと思っています。2026年にM席で観戦して分かったM席の特徴、良いところ、注意点などをまとめましたので、2027年に向けての座席選びの参考になれば幸いです。
初のスプリント開催と値上げ
近年は毎年のようにチケット価格が値上げされていて、これは開催権料の高騰や円安によるところが大きかったと思います。2027年も値上げが行われましたが、今回事情が異なるのが、2027年は初めてF1スプリントが開催されるということです。2回目と3回目のフリー走行に代わって、金曜にスプリント予選、土曜にスプリントレースとなるので、金曜日と土曜日の観戦価値が高まります。2027年の年間スケジュールが発表され鈴鹿でのスプリント開催が明らかになった時点で、チケット代の値上げは予想されていました。
チケット代を各エリアの最低料金で比べてみると、2027年は2026年と比べて概ね2割程度の値上げとなっているようです。その中で今回取り上げるM席指定席は、2026年の28,000円から2027年は40,000円~45,000円と変わり、4割~6割程度の大幅な値上げとなりました。
M席ってどんな席?
西の果てのスプーンカーブ
Mエリアはサーキット西コース側の西エリア内、スプーンカーブの外側にあります。2025年までは西エリア券で完全自由席となっており、指定席と比べてかなり安く観戦することができました。近年の観客動員数の増加に合わせ、2014年をもって廃止されていたM席指定席が2026年に復活し、西エリアの一部に仮設席が設けられました。芝生や砂利ではなく、自分用のスペースが確保された状態で西エリアでの観戦が可能となったわけです。
M席の価格設定が他の指定席と比べて安価なのは、その立地によるところが大きいと思います。スプーンカーブはグランドスタンドがあるメインエリアから場内を歩いて40~50分ほどかかる場所にあり、道中は近年舗装されたとはいえ登ったり下ったり高低差がきついです。名古屋などからそもそも時間をかけて頑張ってサーキットに到着したのにそこからさらに長時間歩かされるわけで、そもそもの体力や根気が無いと座席選びの選択肢にすら上がってこないような立地というわけです。

最高の見晴らし
スプーンカーブは、ヘアピンを立ち上がって加速し200Rを越えてきたマシンが、減速しながら大きくぐるっと180度方向転換し、130Rへ向かう西ストレートに抜けていく長いコーナーです。この200R付近から西ストレート立ち上がりまでを広く見渡せるのがM席です。コース脇は土手になっており西エリア自由席でも視界は広いですが、仮設スタンドの設置により指定席ではさらに高い位置から見渡すことができます。

私は2026年はM席仮設スタンドの最上段の席でした。そこからこのような眺めです。2コーナーのB2席にも匹敵する(いや流石に敵いませんが)眺望です。逆に言えば、コースからの距離はかなりあります。高速で飛び込んでくるためランオフエリアが広く取られており、さらに仮設スタンドは斜め後ろへ大きく伸びていくため、F1マシン走行の迫力はあまり感じられない席ではあります。
レーススタート直後1周目の走行を撮影した動画です。
ここからカメラを構えれば、こんな写真が撮れます。

仮設スタンドの設置にあたって大型ビジョンも設置されたため、手元で中継映像を見ないとレース展開が分からないといったことはなく、そこも西エリアの価値を高めていると思います。一方で大型ビジョンはかなり遠くに設置されており、肉眼では見えないので双眼鏡やカメラは必須です。
今までよりはオーバーテイクも楽しめるかも?
スプーンカーブはそこまでオーバーテイクやバトルが多いコーナーではありませんでしたが、2026年からの新レギュレーションで少し様子は変わったようです。従来よりもエネルギーマネジメントが重要になり、争う2台のバッテリー残量の差がコース上のアクションを生む展開になっています。どこでエネルギーを放出するかの差が生まれることで、スプーンカーブ飛び込みのオーバーテイクも結構見られました。それによりベアマンの大クラッシュも目の前で目撃することになってしまったわけですが。
新レギュレーションの序盤でまだチームの適応も進んでいなかったこと、鈴鹿サーキットがエネルギーマネジメントに厳しいコースであることなど要因はあるので、チームの適応が進み電動比率も下がる2027年も同様にオーバーテイクやバトルが見られるかは分かりませんが、少なくとも数少ない鈴鹿のオーバーテイクポイントの1つにはなっていると思います。
高所恐怖症なら要注意
これは仮設スタンド共通の話かもしれませんが、そして私が最上段の座席だったことも大きいと思いますが、高さが結構怖いです。

私がいた席は2027年はM-3席に相当しますが、そもそも高い位置に仮設スタンドが設けられており、その上部はかなりの高さです。

この写真で伝わるか分かりませんが、私がいた最上段の座席から後ろを見た写真です。隙間だらけの柵の向こうには申し訳程度の薄いネットがあり、その向こうに小さく人が見えます。かなりの高さの割に少しふらついたら落ちてしまいそうな感じで、スマホを持つ手も震えます。私が観覧車なども苦手なくらいの高所恐怖症なので参考になるか分かりませんが、最上段だけあって風も強く、結構怖かったです。高所恐怖症の人は高さがある仮設スタンドの上段は避けたほうがいいと思います。
ファンゾーンが近い
スプーンカーブ入口側に、ファンゾーン(WEST FANZONE)が設けられています。椅子が多く用意されていて場内映像が流されており、ゲストによるパフォーマンスイベントや、タイヤ交換体験ブースもあります。セッションの間は椅子はすぐ埋まってしまいますが、50分かけてメインエリアに戻らなくても1日を過ごせるような環境は整っています。もちろん多くの屋台が出ているためご飯にも困りません(かなり並びますが)。
ファンゾーンには仮設トイレも大量に設置されています。M席スタンド裏にもトイレはありますが、ファンゾーンほど数は多くないので男性小便器でもかなり並びます。ファンゾーンのほうはトイレエリアの奥まで行けば並ばずに済ませられます。トイレは少し歩いてでもファンゾーンのほうまで行ったほうがいいと思います。
確実に座席があるという安心感
2026年も指定席数は増加していましたが、初めてのF1を価格を抑えて西エリアで見るという人も多かったようで、特に決勝日は西エリアは大混雑でした。レースが始まる時間よりかなり前から人が集まり始め、レースが始まっても人波は動き続け、座る場所を確保できていない人も多く見受けられました。

指定席があるとトイレや食事の調達にも行きやすいですし、早くから席に座っておく必要もありません。西エリア券と1万円の差額でこの差はかなり大きいと思いました。これもM席指定席のコスパが良いと感じた理由の1つです。
2027年は西エリア券が22,000円、M席が40,000円~と、差額は大きく広がりました。仮設席の座席数も増えているので需要を見込んでのことでしょうが、2026年ほどのコスパは無いかもしれません。観戦の自由度とリスクを取るか、快適性と確実さを取るか、といったところでしょう。
レース後にはドライバーからのアクションも
スプーンカーブは舗装されたランオフエリアが広いため、レース終了後のインラップは多くのドライバーがコースを外側に外れて観客席のほうに手を振ってくれます。優勝したキミ・アントネッリも来てくれました。

アクセスの悪さは帰りにも響く
西の果てにありメインエリアから徒歩40~50分のスプーンカーブですが、アクセスの悪さが問題になるのは行きだけではありません。その日のセッションが終わりメインエリア方面へ帰ろうとすると、200R付近の狭い通路でほぼ動かなくなり、ヘアピンなどで他の観客と合流して動かなくなり、といった感じで、とても1時間程度では戻ることができません。
M席のさらに奥まで進むと「スプーンゲート」というゲートがあり、サーキット外に出ることができます。しかし、近鉄の白子駅や平田町駅へ向かう大通りはかなりの遠回りとなり、Googleマップに頼れば農道のような未舗装路に案内されます。大人しく大混雑に巻き込まれるか、サーキットを大きく外れて目的地まで歩くか、何とも言えない2択が待っています。
ちなみに土曜日にメインエリア方面の混雑に巻き込まれて嫌になった私は、日曜日はヤケになってスプーンゲートを出て白子駅の隣の鼓ヶ浦駅まで2時間弱くらい歩いて帰りました。その日は3万歩近く歩きました。そもそも徒歩移動が多いので歩きやすい靴にするのは必須ですが、西エリアまで行く人は特に気を使ったほうがいいと思います。
まとめ:M席は良いところは多いがコスパは悪くなった
私個人の2026年のM席での体験として、これで28,000円は相当コスパが良いと感じていました。広く長くF1マシンの走行を見ることができ、何かと不便な西エリアでも自由席と比べて快適で安心感があります。もちろんコースに近い座席と比べて迫力は劣り、そもそも西エリアにたどり着くまで、そして帰りの大変さという大きなマイナスポイントはありますが、鈴鹿でのF1観戦という体験を考えればそれもまた一興というレベルです。40,000円、45,000円という価格設定に変わり、コスパという強みは大きく薄れてはしまったものの、依然として特徴的で面白い座席だと思います。2027年の座席の選択肢の1つに加えてみてはいかがでしょうか。
というわけで今回は、2027年のF1日本GPのチケット販売開始に向けて、久しぶりの仮設席指定席が復活したM席の体験談でした。座席数が増え、スプリントの開催もあって、3日間合計の来場者数は2026年を上回ってくることが予想されます。値上げや金曜日の完全指定席化など受け入れなければならないつらい点もありますが、日本のF1文化をますます盛り上げていきたいですね。
それではまた。