【2025年版】サーキットEXPRESSの所要時間まとめ(名古屋駅直行バス)【F1日本GP】
こんにちは。
2025年のF1日本GPは直前に角田裕毅のレッドブル移籍が発表され、大盛り上がりの雰囲気のなか終了しました。私は3日間現地観戦しましたが、鈴鹿サーキットへの移動は今年も名古屋駅発の予約制直行バス「サーキットEXPRESS」を利用しました。必ず座れるメリットはあるものの渋滞により所要時間が読みにくいため、2025年は実際のところどのくらい時間がかかったのか今年もまとめました。ぜひ来年以降の参考にしてください。
所要時間まとめ
各日の詳細については後述しますが、先に所要時間や休憩場所についてまとめておきます。
金曜日 | 土曜日 | 日曜日 | ||
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往路 | 名古屋駅 出発 |
08:28 | 07:56 | 08:38 |
PA休憩 | 無し | 09:09 鈴鹿PA |
09:14 大山田PA |
|
サーキット 到着 |
10:23 1時間55分 |
10:18 2時間22分 |
10:51 2時間13分 |
|
金曜日 | 土曜日 | 日曜日 | ||
復路 | バス乗車 | 17:08 | 17:22 | 17:40 |
サーキット 出発 |
17:41 | 18:15 | ||
PA休憩 | 18:45 大山田PA |
19:05 大山田PA |
20:01 大山田PA |
|
名古屋駅 到着 |
19:44 2時間36分 |
19:51 2時間29分 |
21:17 3時間2分 |
観客動員数は増加が続き混雑も悪化
鈴鹿サーキットで毎年行われているF1日本GPですが、近年ホンダがパワーユニットを供給しているレッドブルの活躍、そして日本人ドライバー角田裕毅の参戦といったポジティブな要素により、観客数の増加が続いています。2023年には3日間の延べ観客動員数が、富士スピードウェイから鈴鹿サーキットに開催地が戻った2009年以降で最多となり、国内のF1人気の復調を感じさせました。
そんななか迎えた2025年の日本GPでは、直前に角田裕毅がレーシングブルズからレッドブルへ移籍することが発表され、開催ギリギリまで西エリア券が売れ続けました。3日間の延べ観客動員数は26.6万人となり、場内は金曜日から大混雑、自由席もセッション開始1時間前から満席になるなど、嬉しい悲鳴が聞こえてくる状態でした。日本GPのこれまでの観客動員数の推移は以下のページにまとめています。
必ず座れてサーキット直結の予約制直行バス
鈴鹿サーキットは公共交通機関で向かうにはアクセスが良いとは言えず、現地までの移動は現地観戦の悩みの種です。自家用車を使わず鉄道で向かう場合は以下の選択肢があります。
- 鈴鹿サーキット稲生駅(伊勢鉄道)
- サーキットまで徒歩約20分
- 編成両数が少なく列車本数も少ないため大混雑になる
- 交通系ICカードが使えないため混乱が起きやすい
- 白子駅(近鉄)
- サーキットまで徒歩約1時間15分
- 臨時シャトルバスの運行がある
- シャトルバスの待ち時間が1時間を超える場合もある
- 平田町駅(近鉄)
- 混雑緩和のため近年推奨されている徒歩ルート
- サーキットまで徒歩約45分
- 帰路は途中の伊勢若松駅で白子駅からの混雑した列車に乗り換える必要がある
鉄道は乗れさえすれば時間が読みやすく、JRや近鉄の特急が予約できれば広々座って帰ることもできます。一方で待ち時間や徒歩時間が長くなりやすく、それにより予定していた列車に乗れないといったこともあります。
そんななかで1つの選択肢になるのが、主要駅からの予約制直行バスです。鉄道と比べて料金はかなり高くなりますが、出発地からサーキットの駐車場まで必ず座ることができ、立った状態での待ち時間が少ないというメリットもあります。鈴鹿サーキットは年々この予約制直行バスの出発地を増やしており、2025年は名古屋駅だけでなく津駅、新大阪駅、京都駅、岐阜駅などから直行の高速バスが出ました。
私は以前から名古屋駅を起点にした予約制直行バス「サーキットEXPRESS」を利用しており、昨年2024年も利用しました。座れるだけでだいぶ楽ではありますが、サーキット周辺道路の大混雑や高速道路上の渋滞に巻き込まれるため、鉄道と比べて所要時間に幅があり読みにくいという大きなデメリットもあります。2024年の実際の所要時間をまとめた以下の記事は今年の日本GPの開催が近づくにつれアクセスが増えていたので、既に予約した人やこれから利用しようか迷っている人に情報を届けられたのかなと思っています。
2025年サーキットEXPRESS利用レポート
というわけでサーキットEXPRESSの詳細については上の記事に譲るとして、今年2025年の日本GPで利用した際の所要時間やその他の気づいたことについてまとめます。なお、私は往路は全て8時~8時半名古屋駅発の2便を利用しました。
金曜日往路
名古屋駅前のホテルに木曜日にチェックインし万全な状態だったはずなのですが、見事に寝坊してしまい7時50分頃に受付の列に並びました。既に大行列ができており、受付ができたのは8時20分頃でした。バスに乗車し出発したのは8時28分でした。
東名阪自動車道は現在リニューアル工事による車線規制が行われており、渋滞が発生しやすくなっています。リニューアル工事は2027年春までとのことで、しばらくは渋滞に捕まるのは避けられないようです。また、鈴鹿サーキット最寄りのインターチェンジである鈴鹿ICは高速道路本線まで伸びる渋滞が発生するため、2025年は往路でも新名神高速道路の鈴鹿PA・スマートICに迂回しました(2024年は往路は鈴鹿IC、復路は鈴鹿PAでした)。9時42分に鈴鹿PAを素通りし、鈴鹿サーキットP9駐車場に到着したのは10時23分でした。
P9駐車場からはメインゲートまで10分~15分、GPスクエアエントランスまでさらに5分程度かかります。フリー走行1は11時半開始なので、好きな観戦席まで移動するには少し到着が遅いです。名古屋駅から鈴鹿PAまで1時間14分、鈴鹿PAから鈴鹿サーキット駐車場まで41分ということで、金曜日往路の所要時間は1時間55分でした。
金曜日復路
フリー走行2を見終わり、P9駐車場の待ち列に到着したのは17時頃でした。バスが動き出したのは17時8分、駐車場を出たのは17時14分でした。18時23分に鈴鹿PAを素通りし、18時45分に大山田PAで休憩を取りました。名古屋駅到着は19時44分でした。
出発から鈴鹿PAまで1時間15分、出発から休憩まで1時間37分、鈴鹿PAから名古屋駅までは1時間21分ということで、金曜日復路の所要時間は2時間36分でした。金曜日の時点で往路・復路ともに2024年より時間がかかっています。
土曜日往路
土曜日は寝坊せず出発することができ、7時半頃に受付列に並びました。土曜日になると大阪や北陸方面の観光バスの集合場所にもなるので、名古屋駅の広場は人でごった返していました。10分ほどで受付は済みましたが、バス乗車までの待ち時間があり、出発は7時56分でした。
土曜日は金曜日と違い、工事渋滞を避けて伊勢湾岸自動車道に迂回しました。四日市JCTで金曜日と同じルートに戻り、9時9分に鈴鹿PAに到着、15分の休憩を挟みました。9時25分に鈴鹿PAを出発し、鈴鹿サーキットP9駐車場に到着したのは10時18分でした。
名古屋駅から鈴鹿PAまで1時間13分、鈴鹿PAから鈴鹿サーキット駐車場まで53分ということで、土曜日往路の所要時間は2時間22分でした。金曜日より30分ほど多く時間がかかりました。
土曜日復路
フリー走行でたびたび起きていたコース脇の芝生の発火が予選でも起きてしまい、赤旗中断があったことでセッション終了時刻が遅れました。バス待ち列に到着したのは17時14分でした。17時22分にバスに乗車できましたが、周辺道路の混雑のため出発は17時41分でした。17時50分に駐車場を出て、18時42分に鈴鹿PAを素通りし、19時5分に大山田PAで休憩を取りました。名古屋駅到着は19時51分でした。
バスに乗車してから鈴鹿PAまで1時間20分、乗車から休憩まで1時間43分、鈴鹿PAから名古屋駅までは1時間9分ということで、土曜日復路の所要時間は2時間29分でした。
日曜日往路
日曜日は午前中に絶対に見たいイベントが無かったため、ゆっくり宿を出ました。7時57分に受付列に並び、受付は8時10分でした。そこから少し待たされ、バスの出発は8時38分でした。日曜日は伊勢湾岸自動車道へは迂回せず、9時14分に大山田PAに到着し休憩を取りました。
この日はNEXCO中日本管内のETCにシステム障害が発生しており、ETC専用のスマートICしかない鈴鹿PAは封鎖されているとのことで、仕方なく鈴鹿ICへ向かいました。鈴鹿IC手前から出口渋滞が発生しており、鈴鹿ICを通過したのは9時56分でした。その後鈴鹿PAを通った場合と同じルートに迂回し、鈴鹿サーキットP9駐車場に到着したのは10時51分でした。
鈴鹿PAを利用した場合と直接の比較はできませんが、出発から鈴鹿ICまで1時間18分、鈴鹿ICからP9駐車場まで55分ということで、日曜日往路の所要時間は2時間13分でした。
日曜日復路
決勝レースが終わり少し東コースウォークを楽しんでから、バス待ち列に並んだのは17時2分でした。流石に日曜日は予約制直行バスでもかなりの待ち列が発生しており、バスに乗車しドアを閉めたときには17時40分になっていました。そこから駐車場出発の順番待ちになり、バスが動き出したのは18時15分でした。これまでバスは駐車場を右折し北方向へ出ていましたが、日曜日は強制的に左折で出庫させられていました。運転手の方も驚いた様子だったので、周辺道路の大混雑を踏まえたイレギュラーな対応だったと思われます。
それにより大きく迂回する形となり、鈴鹿ICのすぐ近くまで来たもののそこでは高速に乗らず、結局鈴鹿PA経由となりました。鈴鹿PAには19時37分に到着しましたがここでは休憩を取らず、20時1分に大山田PAで休憩を取りました。バスの待ち列に並び始めてから休憩まで3時間かかったので、バス待ち列に並ぶ前にトイレに行っておいたほうがいいと思います。
結局名古屋駅に到着したのは21時17分でした。出発から鈴鹿PAまで1時間22分、鈴鹿PAから名古屋駅までは1時間40分ということで、日曜日往路の所要時間は3時間2分、バス待ち列に並び始めてからの所要時間は実に4時間15分となりました。2024年は3時間程度だったため、日曜日は時間がかかると覚悟はしていましたがここまでとは予想できていませんでした。日曜日も宿を取っておいて本当に良かったと思います。
決勝レース終了直後の大混雑を避ける目的もありコースウォークに参加しましたが、30分遅らせた程度では待ち列は全く捌けず、むしろ所要時間を伸ばしてしまったかなと思っています。早く帰りたい場合は大人しく表彰式前後で席を立つのが良いと思います。
2025年を踏まえて来年どうするか
サーキットEXPRESSはもう何年も利用していますが、だんだんデメリットのほうを強く感じるようになってきました。というのも、近鉄白子駅と鈴鹿サーキットを結ぶシャトルバスの改善が進み、サーキットEXPRESSが高くて遅い選択肢になってしまっているからです。
3年ぶりの開催となった2022年、まだ金曜日はサーキットEXPRESSの運行がありませんでした。この年は金曜日と日曜日に大雨が降った年で、金曜日の白子駅シャトルバス待ち列は駅の反対側まで伸び、2時間待たされた苦い経験がありました。帰りもぬかるみの中で何時間も待てないと思い1時間以上歩いて白子駅まで帰りました。それに比べ土日はバスで名古屋から直接向かうことができ、立って待つことも無かったため、高い金額を払っても直行バスのほうが楽で安心できると思っていました。
観客動員数が復調していることもあり、白子駅のシャトルバスは年々改善が進んでいます。白子駅での乗車位置を変えたり、あらかじめ1台ずつの人数に区切って一斉に乗車する方式にしたり、元々土日はバイパスが臨時バス専用道路になることもあって、2025年はシャトルバスの待ち時間がかなり短縮されているようでした(実際に利用はしていないので聞いた情報でしかないですが)。近鉄の平田町駅までの徒歩がより強く推奨され利用者が増えたのも、シャトルバスの円滑な運行に一役買っているかもしれません。安さでは圧倒的、所要時間も名古屋駅まで2時間程度と考えると、往復8,000円払うのが馬鹿らしくなってきます。
個人的には直前まで移動手段が決まっていない状態が不安で仕方ないので、サーキットEXPRESSの運行が発表された直後に予約してしまっています。基本的にキャンセルはできないので気が変わっても鉄道に切り替えたりすることはしないのですが、来年は何も考えずにサーキットEXPRESSにするのをやめて白子駅や平田町駅の利用も考えようかなと思っています。
混雑解消に繋がっているのか?
鈴鹿サーキットは様々な団体と協力して周辺の混雑を解消させようと努力してくれていますが、果たして近年運行経路が増えている予約制の高速バスは混雑を解消できているのでしょうか?
これを考えるにはまずこの予約制直行バスを利用している客層を考える必要があります。もし自家用車で来ようとしていた人が高速バスに切り替えた場合、大型バス1台で40人以上運べることを考えると、自家用車20台程度は削減できているのではと思います。一方で鉄道で来ようとしていた人が高速バスに切り替えた場合、鉄道や白子駅までのシャトルバスの混雑緩和には繋がってはいますが、サーキット周辺の道路混雑という点ではむしろ車両の供給を増やしてしまっていることになります。今回サーキットEXPRESSだけで114号車があるのを目撃したので、他の発着地の高速バスやJTBなどのツアーバスを含めれば200台くらい大型バスを使っているかもしれません。大型バスは加減速や右左折に時間がかかるため自家用車が1台増えるより渋滞を悪化させやすく、高速バスに人が流れすぎるのも混雑緩和には良くないのかもしれません。
予約制直行バスに向いている人・向いていない人
というわけで、ここまで書いてきた他の交通手段との比較や所要時間などの情報を踏まえ、予約制直行バス、特に名古屋駅発着のサーキットEXPRESSに向いている人はどんな人なのかをまとめます。
向いている人
- とにかく座って移動したい人
- どんなに時間がかかるとしても確実に自分の座席は用意されています。
- 長距離の徒歩移動や立っての待ち時間を減らしたい人
- バスに乗るまでに多少の待ち時間はありますが、バス停や駅で長時間待たされることはありません。
- 特に雨が降った場合に嬉しいと思います。
- 電車に長時間乗りたくない人
- 名古屋駅から白子駅や鈴鹿サーキット稲生駅まではそれなりに時間がかかります。
- 金曜日は通勤・通学ラッシュに巻き込まれやすく、復路は宿に帰る観戦客で満員になりがちです。
- 移動のためなら出費を惜しまない人
- 鉄道と比べると割高ですが、お金さえ払えば座席は必ず手に入ります。
- 早めに移動手段を確定させておきたい人
- 鉄道の特に有料特急の予約は1ヶ月前にならないとできません。
- サーキットEXPRESSは前年10月頃には発売されます。
向いていない人
- 長時間大型バスに乗りたくない人
- 特に背が高い人は下半身が窮屈で苦労すると思います。
- 移動にかかる出費を抑えたい人
- 1日往復8,000円で所要時間が鉄道よりかかる場合もある、という条件を高いと見るかは人それぞれです。
- 移動にかかる時間が予測できたほうがいい人
- 帰りの新幹線の時刻が早めなど、時間が読めないと困る人には向いていません。
- 渋滞にイライラする人
- 基本的に出発して1時間はほとんどスピードが出ません。
- 進行方向も対向車線も進まない状態の車窓をずっと見ることになります。
- 同行者と隣に座りたい人
- 座席は人数分ありますが、隣同士で座れるかは乗車順と先に乗車した人の座り方次第です。
- 確実に隣に座りたい場合は特急列車を座席指定で予約したほうがいいと思います。
というわけで今回は、サーキットEXPRESSの所要時間まとめ2025年版でした。価格に対するメリットが薄れてきている感覚があるので、来年行く場合は鉄道利用を考えるかもしれません。参考になれば嬉しいです。
それではまた。
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