こんにちは。
F1公式がMotorsport Networkと連携して不定期に行っている「Global F1 Fan Survey」(世界F1ファン意識調査)の2025年版の調査が開始されました。世界中のどんなF1ファンが、何をきっかけに、何を求めて、何を応援してF1を見ているのかを明らかにする調査です。F1ファンの皆さんはその熱量に問わず回答し、日本からもF1へファンの声を届けましょう。
こんにちは。
F1公式がMotorsport Networkと連携して不定期に行っている「Global F1 Fan Survey」(世界F1ファン意識調査)の2025年版の調査が開始されました。世界中のどんなF1ファンが、何をきっかけに、何を求めて、何を応援してF1を見ているのかを明らかにする調査です。F1ファンの皆さんはその熱量に問わず回答し、日本からもF1へファンの声を届けましょう。
世界F1ファン意識調査(Global F1 Fan Survey)は、F1公式とMotorsport Network(motorsport.comの運営企業)が連携して行っているF1ファンへのアンケート調査です。アンケートは日本語にも対応しており、過去には2015年、2017年、2021年に調査が行われました。2021年の調査結果は以下の記事でまとめています。
2021年の調査では、ファン歴の浅い新規ファンや若い女性ファンが増加していることや、スプリントレースのようなレース改革には賛否が分かれること、2022年のレギュレーション変更でオーバーテイクの増加が期待されていることなどが明らかになりました。F1はアメリカのリバティ・メディアがオーナーになってから、レース週末の演出、SNSや映画などのメディアの活用が活発になっており、アメリカを中心に世界中でファンを増やしてきました。アメリカでのF1人気バブルは落ち着きつつあるようですが、今回の調査ではそのあたりがどう変化してきたか、そういった声が集まることが期待されています。
2025年版調査ではどのような調査が行われているか、主な設問を取り上げます。
昔からのファンの方はテレビで放送されているのを見たのがきっかけという方が多いでしょうし、最近はDAZNで他のスポーツを見ているところからという方も多いと思います。アメリカでは「Drive to Survive」によって多くのファンを集めたと言われています。私は既にF1ファンだった親に影響を受けました。
F1に何を求めているか問われています。世界最高峰のレベルの高いレース、多額の資金を投入して行われる華やかさ、ドライバーやチームの人間ドラマなど様々あると思います。私はコンマ1秒を争うレベルの高さやレース戦略が好きですが、様々な企業のスポンサーロゴが並ぶビジネス感も嫌いではありません。一方でドライバー個人の感情への行き過ぎた踏み込みやドラマ化には嫌気が差す場面もあります。
F1は近年ファンが増えたことに甘えてはいけませんね。無料でF1を視聴できる国が減るなかでいかにファンを定着させるかが重要です。
有名人がチェッカーフラッグを担当したり、ラスベガスGPのような華やかにすることを第一に考えたグランプリが増えたり、また2024年のマイアミGPでは大統領選を控えたドナルド・トランプが姿を見せたことが話題となりました。そういったレース以外の側面に対してどう感じるかを聞かれています。個人的には演出よりも伝統のほうが華やかさを生んでいるのかなとは感じます。
こちらもF1に何を求めているかの質問です。華やかさか、テクノロジーか、アスリート性か、情熱か、こちらもファンによって好みは分かれてくると思います。私はテクノロジーが好きですが、世界を転戦することで感じられる各地域の文化にも興味があります。
日本人ドライバーは現在角田裕毅のみですが、現段階で2026年のシートは確保できていません。もし角田がシートを失った場合どの程度F1への興味に影響が出るか、という質問に読み替えることもできます。岩佐歩夢や宮田莉朋、平川亮などF1レギュラーシートに近づいている他のドライバーもいますが、日本人F1ドライバーがいることは日本でのF1人気に少なくない影響があると考えています。
F1は大量のエネルギーをいわば浪費するスポーツであり、環境問題を意識する層からの懸念に対応していかなければなりません。また、まだまだ女性の活躍の場が少ないこと、ルイス・ハミルトンやマックス・フェルスタッペンが人種や国籍によって異なる扱いを受けていると訴えていることなどから、差別や人権の問題を抱えていると感じるファンも多いかもしれません。もちろん角田が受けている扱いに対し何か思うことがある方も多いでしょう。グローバルなスポーツであるF1がどんな社会的責任を持つと思うかが問われています。
ちなみに、途中の「賭けとファンタジーリーグ」という節は設問が表示されませんでした。エラーかとも思いましたが、別の言語(English)で回答を進めたところ設問は表示されたので、基本的に賭博が禁止されている国では表示されないようになっているのかもしれません。内容は、予選やレースの結果を予想しグランプリ招待や賞品を獲得できるF1公式の無料ゲーム「F1 Fantasy」に関わるものでした。
また、前回の調査にあった好きな開催地を問う設問や、レース改革、2026年以降のレギュレーションなどについての設問はありませんでした。ファンがどういった属性でどういった楽しみ方をしているか、総合的にどうあるべきかという内容が多く、スポーツの内容に踏み込んだ設問が少なかったのは熱心なファンとしては残念なところです(踏み込みすぎると回答が減ってしまうのかもしれませんが)。
日本のF1ファンの数は世界中のファンから見れば少数ではありますが、F1には日本人ドライバーや日本メーカーが参戦し、世界に誇る鈴鹿サーキットでの日本GPには熱心なファンが集まります。日本はF1運営側から見ても蔑ろにはできない存在なはずです。
そんなあなたの声をF1運営に届けましょう。たまに見るだけという方も、ずっと見てきたという方も、レースそのものが好きな方も、華やかな雰囲気が好きな方も、どの声も大事な声だと思います。ぜひ皆さんも10分程度の時間を使って日本からの声を届けてもらえればと思っています。
アンケートには以下のリンクから参加できます。
というわけで今回は、F1公式のファン意識調査の2025年版が開始されたことの紹介でした。結果は今年の後半に公開されるということで、また紹介できればと思います。
それではまた。