こんにちは。
先日セカオワことSEKAI NO OWARIが昨年から開催している全国ツアー「SEKAI NO OWARI Tour 2021-2022 BLUE PLANET ORCHESTRA」に参戦してきました。2020年のツアーが新型コロナウイルスの影響で中止となり、2年ぶりの開催となった今回のツアー。セットリストや写真で振り返りたいと思います。
こんにちは。
先日セカオワことSEKAI NO OWARIが昨年から開催している全国ツアー「SEKAI NO OWARI Tour 2021-2022 BLUE PLANET ORCHESTRA」に参戦してきました。2020年のツアーが新型コロナウイルスの影響で中止となり、2年ぶりの開催となった今回のツアー。セットリストや写真で振り返りたいと思います。
映画やドラマの主題歌に多く起用され、幅広い世代のファンを集めるSEKAI NO OWARIですが、やはりファンタジックな演出のライブが最大の特徴であると言えます。2010年のインディーズデビューから、日産スタジアムで単発の大規模ライブを行った2015年を除いて毎年全国ツアーを行っており、シングルやアルバムのリリースと関係なく開催されることが特徴です。
2020年はインディーズデビューから10周年を迎える年ということで、「SEKAI NO OWARI DOME TOUR 2020 Du Gara Di Du」という大規模な全国ツアーが9月から予定されていました。しかし新型コロナウイルス感染症の拡大により安全が確保できないことから、残念ながら中止という結果となってしまいました。東京ドーム、ナゴヤドーム、京セラドーム大阪、福岡PayPayドームという大規模会場をめぐるツアーのため相当なコストをかけて準備していたと思われますが、チケットは払い戻しもしくはグッズとの交換ということになりバンドとして大変な損失になってしまったと思われます。5月に発売が予定されていたバンド初のベストアルバム「SEKAI NO OWARI 2010-2019」が2021年2月に延期されたことも痛手となったはずです。
2021年になりワクチンの接種が進んだことや必要な対策がより明確になってきたことで、エンターテイメント業界でもイベント開催ができるようになってきました。セカオワは2011年のメジャーデビューから10周年となる2021年を改めて10周年の年と定め、リベンジとなる全国ツアー「SEKAI NO OWARI Tour 2021-2022 BLUE PLANET ORCHESTRA」の開催を発表しました。ドームツアーと比べて会場は小規模になったものの、宮城県や埼玉県、神奈川県が開催地に加わりました。
今回はそのツアーの10公演目となる東京・代々木公演に行ってきました。個人的には初めての国立代々木競技場第一体育館でしたが、セカオワとしては2013年アリーナツアー以来の代々木公演となりました。セットリストや写真を交えて公演の様子を紹介します。
今回のライブは10周年ツアーということもあってか、その歴史を振り返るように過去の代表曲を概ね時系列に披露していく形になりました。幻の命から始まり、スターライトパレード、Dragon Night、RAIN、silentなどを披露しています。詳しいセットリストは以下です。
曲名の後ろにはその曲が収録されたアルバムの名前を書きました。アンコールとして披露された最後の3曲を除き発売順に披露されていることが分かります。まさにSEKAI NO OWARIというバンドの歴史を順番に振り返っていくようなセットリストでした。前回のツアー「The Colors」ではアルバム「Eye」「Lip」に収録された新曲中心のセットリストで定番曲があまり披露されなかったので、THEセカオワという感じで良かったと思います。
今回のライブの演出のコンセプトは、宇宙で行われるクラシックコンサートでした。終盤のMCでSaoriとFukaseが話していましたが、Saoriがずっとやりたかったクラシックコンサートのようなライブというアイデアに対し、Fukaseがそれを宇宙でやるというアイデアを足したそうです。メンバーは宇宙服のような衣装で、序盤はヘルメットをしての演奏でした。
実は中止となったツアー「Du Gara Di Du」も似たようなコンセプトだった可能性があります。実際の公演は一度も行われず中止となってしまったためどのような演出が用意されていたのか今となっては知ることはできませんが、公開されていたグッズには星々を背景に宇宙服が描かれていました。MCではSaoriのクラシックコンサートのアイデアが先にあったような話しぶりでしたが、「Du Gara Di Du」もクラシックコンサートをイメージしたものだったのか、それとも会場の規模も違うため全く違うコンセプトだったのか、気になってしまいますね。
クラシックコンサートのコンセプトはステージにかかる大きな赤い舞台幕に表れています。
開演時に舞台幕が上がり、終演時に下がります。ああ確かにクラシックコンサートってこういう感じかも、とそのときは思いましたが、どちらかというと幕があるのって演劇系の舞台で、クラシックはむしろはじめから楽器などが見えている状態だったような・・・と思いましたがまあメンバーがそう話しているのでそういうことにしておきます。
メンバーの後ろにはバイオリンやトロンボーン、パーカッションなどのオーケストラ部隊がいて、様々な曲を新しいアレンジで聞かせてくれました。以前からオーケストラや吹奏楽アレンジのライブはありましたが、今回も一体感のあるアレンジだったと思います。
ライブの開催ができるようになったとはいえ、新型コロナウイルス感染症の脅威は続いています。むしろ第6波を迎え全国各地で1日の新規感染者が過去最高を更新するなか、開催できたのはラッキーだったと言えるでしょう。ということで今回のライブはしっかりとした感染症対策が行われていました。
会場でのグッズ販売はチケットを持っていなくても買うことができますが、グッズ売り場に入る際もCOCOA(新型コロナウイルス接触確認アプリ)の確認、検温、手の消毒が必須になっていました。実際の会場に入る際も、足裏の消毒、検温、手の消毒を行いました。チケットについても基本的に電子チケットになっており、電子チケットの確認(もぎり)についてもスタッフはスマホには触れず参加者自身で操作してスタンプをもらうようになっていました。
座席については正直横とも前とも距離が近く十分な距離が確保されているとは思えませんでしたが、会場では大声での会話や声援が禁止されており、不必要に大声を出さなければそこまでリスクは無い状態だったと言えるかもしれません。公演後の退場に関しても密を避けるため規制退場となりました(コロナ禍以前から行われていたものではありますが)。最寄り駅までの道で結局混み合ってしまいましたが、開催側としてできる対策は行われていたように感じます。
前述のように大声での会話や声援が禁止されていたため、拍手で声援を送ることが基本になっていました。一緒に歌うこともできませんし、メンバーの名前を叫ぶこともできません(個人的に曲間にメンバーの名前を叫ぶ人たちが好きではないので嬉しいです)。手を振ったり拍手をすることでメンバーとコミュニケーションをとっていました。
虹色の戦争、RPGなど、ファンに歌わせることが定番になっている曲も、基本的にはFukase自身で歌っていました。特に虹色の戦争の「青色の空に神様が来て~」の部分は歌わせるのが定番化しすぎてFukaseの歌を聞くことができなくなっているので、逆にレアな歌を聞くことができました。一方スターライトパレードでは、Fukaseが「心の中で一緒に歌おう」とマイクをこちらに向けて伴奏だけになるときがありました。当然誰も歌うことはありませんでしたが、一体感も生まれた不思議な瞬間でした。
今回の座席は平面のアリーナ席でした。最近のセカオワはコロナ関係なくアリーナ席でも座席指定になっており、フェスのような密着感は無く安心して見ることができます。一方でどうしても平面だと後ろになるほどステージに対する角度が浅くなっていき、より前の人が邪魔になってきます。
今回はアリーナの真ん中あたりで前の人も背が小さめの人だったためそれなりに見ることはできましたが、やはり前後で段差があるスタンド席と比べてしまうと見にくいと感じました。私はカメラで写真も撮りたいので、前の人が邪魔にならずかつ後ろの人の邪魔をしないような撮影が簡単にできるスタンド席のほうが合っています。アリーナかスタンドかチケット申し込み時に選べるようになると嬉しいなと思います。
せっかくの振り返りなので少しネガティブな話題にも触れておこうと思います。2020年のツアーが中止となり2年ぶりの開催となった今回のツアーですが、演出は正直物足りなさを感じました。淡々と曲を披露していく感じで、曲間にアニメーション映像が流されはしましたがそれを回収するような演出はありませんでした。宇宙船に乗り込んだ観客が宇宙で演奏を聞き、無事着陸して終わりというストーリーで、曲以外の派手な演出に定評のあるセカオワとしては物足りなく感じてしまうのは仕方がないかなという感じでした。一方で準備していたライブは中止に、その他イベント開催も延期になっていたりという厳しい状態であるのは明らかなので、これまでと同じクオリティを求めるのも難しいということでしょう。会場の規模が小さかったりそもそもこれまでの派手な演出で感覚が麻痺しているということもあると思います。
また、今回参加した代々木公演2日目はいわゆる収録日で、通常時より多くカメラが入っていました。テレビ放送や円盤化のための映像を収録するためです。メンバーたちもMCでそのことについて触れていましたが、映像として残る収録日のパフォーマンスとしては少し安定しない感じでした。前日の公演を終えてのファンのツイートでもFukaseの声が枯れ気味だという指摘もありましたが、確かに中盤の時点で高音が苦しそうで音を外すこともかなりありました。FukaseがMCで最近調子がすこぶる悪いという話をしていて、そのあたりが関係しているのかもしれません。とはいえ歌は以前と比べてかなり上手くなっており、Diaryの表現力は凄まじく、tearsの地声の超高音もかなり気持ちがよかったです。2月10日~11日の愛知公演、1ヶ月以上空いて3月30日~31日の埼玉公演でツアーは終わりとなりますが、ファイナルに向けて調子を取り戻してくれたら嬉しいですね。
その他、良い写真が撮れたので載せていきます。
というわけで今回は、SEKAI NO OWARIのライブに行ってきたという話でした。まだまだエンターテイメント業界は厳しい状態が続きますが、応援できることはしていきたいと思っているのでセカオワにはこれからも盛り上げていってほしいと思っています。
それではまた。