こんにちは。
F1の2021年シーズンの劇的な幕切れの余韻が未だ残るなか、日本GPが開催されるはずだった週末に代替開催となったトルコGPでレッドブルが使用した、日の丸カラーリングの特別なレッドブルの車体がホンダ本社のホンダウェルカムプラザに展示されています。これまでの展示用マシンとは違い実際にレースで使用された実車となっており、今回はその展示を見てきたので紹介します。
こんにちは。
F1の2021年シーズンの劇的な幕切れの余韻が未だ残るなか、日本GPが開催されるはずだった週末に代替開催となったトルコGPでレッドブルが使用した、日の丸カラーリングの特別なレッドブルの車体がホンダ本社のホンダウェルカムプラザに展示されています。これまでの展示用マシンとは違い実際にレースで使用された実車となっており、今回はその展示を見てきたので紹介します。
2021年シーズンはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが劇的な幕切れでチャンピオンを獲得し、パワーユニットサプライヤーのホンダはラストイヤーで有終の美を飾りました。一方で、日本GPは新型コロナウイルス感染症の影響で2年連続で中止となり、ホンダの勇姿を母国で見ることはできませんでした。
日本GPが開催されるはずだった週末は、トルコGPに置き換えられました。レッドブルは姉妹チームのアルファタウリとともに良好なパートナーシップを築いてきたホンダ、そして応援してくれるファンへの感謝の気持ちを込めて、日の丸カラーの特別なマシンでトルコGPを戦いました。
白をベースとしたマシンは、ホンダがF1初優勝を飾った1965年のマシン「RA272」をベースとし、日の丸や「ありがとう」の文字が描かれています。アルファタウリはカラーリングはそのままですが、「ありがとう」の文字が入った特別仕様になっています。
本来は日本GPのために用意されたカラーリングだったものの実際に日本で見ることは叶いませんでしたが、トルコGPでは角田裕毅がハミルトンを長く抑え込んだほか、ペレスもハミルトンと激しいバトルをし、最終的にダブル表彰台で日の丸カラーのレーシングスーツを見せてくれました。
東京・南青山にあるホンダ(本田技研工業)の本社1階には、車やバイクの展示やイベント開催ができるホンダウェルカムプラザ(HONDAウエルカムプラザ青山)があります。F1マシンの展示もたびたび行われ、私も何度か見に行っています。
最終戦アブダビGPの劇的な幕切れでワールドチャンピオンを獲得したフェルスタッペン。ホンダはすぐにウェルカムプラザの展示をF1チャンピオン獲得仕様に入れ替え、沸き立つ日本のファンを迎えてくれました。その様子は以下の記事で書いています。
一方で、これまで展示されてきたレッドブルのマシンは、展示用に作られたものでした。大枠は現行のレギュレーションに則った仕様になっているものの、細かいウィングやサスペンションについては実際には走行できないようなものになっています。
2022年2月6日、鈴鹿サーキットでホンダ・レーシング・サンクスデー(HONDA Racing THANKS DAY 2021-2022)が行われました。国内外で活躍するホンダ系の選手やマシンが集まったイベントで、F1関係者の来日は叶わなかったもののF1マシンの展示は多数行われました。
その中で注目を集めたのが、レッドブルのトルコGP限定カラーリングのマシンでした。これまでの展示とは違い、実際にトルコGPで戦った実車が展示されていました。記念撮影セッションは先着順となり、かなり混雑していたようです。
そしてその実車「RB16B」がホンダウェルカムプラザにも来たというわけです。2月17日から展示は始まっており、3月3日まで行われる予定です。
\「ありがとう」の気持ちをこめて/
— Honda 本田技研工業(株) (@HondaJP) February 17, 2022
2021年型RB16B トルコGP参戦車両を、Hondaウエルカムプラザ青山で展示中です。
展示期間は3/3(木)まで🏁
※混雑時には、感染防止対策として入場制限をさせていただく場合がございます。ご理解の程何卒お願いいたします。#F1jp #WelcomePlaza pic.twitter.com/mVn40RxTjf
というわけで実車展示を見に行ってきました。写真撮影は自由なので写真でご紹介します。
RB16Bの全体写真です。白を基調に赤でレッドブルのロゴやカーナンバーの日の丸が描かれており、日の丸カラーリングになっています。
車体後部のHONDAロゴの横には、「ありがとう」という文字がプリントされました。
特別カラーリングで最も目立っていたのが、このリアウィングの「ありがとう」でしょう。アルファタウリも同様にありがとう仕様になっており、トルコGPでは後ろを走るハミルトンに見せつけるような形になっているとも言われていました。
リアウィング上部にはシリアルナンバーと思われる番号が記載されたシールも貼られていました。撮影はできませんでしたが、コックピット内部には「RB16B-01」というシャシーナンバーが書かれたシールも貼られていたようです。
コックピット脇にはマックス・フェルスタッペンの名前が書かれています。ステアリングもちゃんとしたものが付けられていました。
コックピット横のバージボードと、リアのディフューザー越しに見るフロアです。バージボードはレギュレーションの制約が少なく、空力を駆使した非常に凝った作りになっています。ディフューザーについても、何層にも重なったギザギザのパーツや細かいスリット、底面の汚れなどを見ると実車であることが分かりますね。車体のレーキ角もよく分かります。
続いてアルファタウリのマシンです。
アルファタウリについては以前から展示されているマシンと同じものになっています。こちらは公式サイトにもあるようにショーカー(展示用マシン)となっており、おそらく車体自体はSTR13(トロロッソの2018年マシン)ではないかと思います。外見だけ変えて使いまわしているということですね。
アルファタウリで2022年シーズンも戦う角田裕毅が実際に使用していたヘルメットも展示されていました。
最終戦アブダビGPで実際に使用していた特別仕様のヘルメットで、細かい傷や汚れが付いているのが分かります。
レッドブルとアルファタウリのドライバーや首脳陣のサイン入りポロシャツも展示されていました。
どれが誰のサインかも示されていて、チーム代表であるクリスチャン・ホーナーとフランツ・トスト、主力スタッフのヘルムート・マルコ、エイドリアン・ニューウェイ、ドライバーのマックス・フェルスタッペン、セルジオ・ペレス、ピエール・ガスリー、角田裕毅、アレクサンダー・アルボンのサインがありました。
今回は土曜日の昼頃に訪れましたが、かなりの人が展示を見に来ていました。
こちらがF1マシン展示部分の様子です。やはり特別カラーリングのレッドブルのマシンのほうに人が集まっていますね。長年F1を追いかけている人は40代~60代くらいになってきているのかなと思いますが、自分も含め若い人や、女性の姿も多く見られました。ホンダは表舞台からはいなくなってしまいますが、日本からF1が無くなってしまわないように盛り上げていきたいですね。
人の少ないときに見たい、写真を撮りたい場合は朝の開場直後や夕方あたりが良いのではないかと思います。また土日よりは平日のほうが良いですね。3月3日まで展示されていますので、期間の真ん中あたりだと人も少ないかもしれません。
これはちょっとした不満というか小言ですが、展示されているマシンに近づきすぎないように足元に小さな柵が置いてあるにもかかわらず、その柵を越えて足を踏み入れて写真を撮っている人がいました。途中でスタッフに注意されていましたがヘラヘラと謝っており、嫌な気分になりました。
ホンダが今後どのくらいF1関連の展示をしてくれるか分かりませんが、こういう人がいると展示物に近づけなくなったり展示が行われなくなってしまうかもしれません。そういった行動はファンとしてやめてもらいたいものです。
ホンダウェルカムプラザは東京メトロ銀座線・半蔵門線、都営大江戸線の青山一丁目駅が最寄りで、駅を出てすぐ目の前にあります。ガラス張りになっており外からでもすぐ見つかると思います。開館時間は10時~18時となっています。混雑時には入場制限もあるということで、平日のほうが落ち着いて見られると思いますが、私は土曜日に見に行ったものの入場制限は行われていませんでした。入り口では複数のスタッフの方がいて、以前の展示より検温とアルコール消毒が厳格に行われています。
というわけで今回は、ホンダ本社のホンダウェルカムプラザで行われているF1マシンの実車展示の紹介でした。ホンダサンクスデーには行けませんでしたが、こういった形で行きやすい場所に展示してくれるのはありがたいです。ホンダは2025年までレッドブルとの連携を続けるようですが、今後どの程度F1関連のイベントをやってくれるか注目です。
それではまた。