ディズニーガチ勢にこそキングダムハーツをおすすめしたい

こんにちは。

キングダムハーツ4が発表されてから、キングダムハーツ熱が再燃しています。ストーリーをまとめ直したり様々な実況者のゲームプレイを見たりしているのですが、そのなかで「ディズニーガチ勢にこそキングダムハーツをプレイしてほしい」という思いが強くなってきました。元々私はキングダムハーツをディズニー好きに勧めるのは敬遠していたのですが、そのあたりどう考えていたか、どのように考えが変わってきたかについて書こうと思います。

キングダムハーツシリーズについて

キングダムハーツは、ディズニーと日本のスクウェア・エニックスが共同で制作しているアクションRPGシリーズで、私が大好きなゲームです。オリジナルキャラクターのソラが様々なディズニー作品の世界を巡りながら、闇の勢力に立ち向かっていく物語です。

キングダムハーツシリーズの概要や大まかなストーリーについては以下のページでまとめていますので、ぜひご覧ください。

ディズニーガチ勢にはおすすめできないと思っていた

そんなキングダムハーツですが、私個人的にディズニーがとてつもなく好きな人(ディズニー映画は全て見た、劇中の歌が全て歌える、制作側のこだわりや裏話まで知っている、のレベル)にはあまりおすすめできないと思っていました。その理由はいくつかあります。

主人公やボスはオリジナルキャラが多い

まず、物語の主人公はソラというオリジナルキャラクターになっています。旅はドナルドとグーフィーも加わって3人で進んでいくことにはなりますが、あくまでソラ、そして親友のリクとカイリの物語になっています。またボスについても、第1作こそ最終盤まではディズニーヴィランズたちがボスでしたが、シリーズが展開していくにつれてオリジナルの敵対キャラクターが増えていきます。ほとんどが黒コートを着た顔の濃いキャラクターになっており、ぱっと見ではディズニーっぽくないキャラクターがメインになっていきます。こんなのディズニーのゲームじゃないよと思われそうだと感じていました。

原作の内容を端折ったシナリオ

またキングダムハーツシリーズでは、ディズニー作品が1つ1つの「ワールド」という形で登場します。それぞれのワールドの住人同士(つまり別作品のキャラクター同士)は基本的に干渉することはなく、ドナルドやグーフィー、ミッキーといった重要なキャラクターのみが複数のディズニー作品の世界を渡り歩きます。それぞれのワールドでは原作に沿った内容のシナリオが展開され、原作キャラクターと協力しながらヴィランズやオリジナルのボスと戦います。そういったディズニーワールドは1ゲームにかなりの数が収録されるため、それぞれのシナリオは基本的に映画の一部に沿ったものもしくは全体の流れをかなり省略したものになってしまいます。

原作の世界にオリジナルキャラクターがどんどん入り込んでいくこと、また原作の内容を省略・改変したストーリーが展開されることが、ディズニーを本当に好きな人たちからしたら許せないのではと、そしてディズニーの世界観が壊されている、そう感じる人が多いのではないかと勝手に思っていたわけです。

ディズニー好きの初見実況プレイを見るように

ディズニーガチ勢にはキングダムハーツはおすすめできない、そう思っていた自分の考えが変わるようになったのは、ディズニー好きのゲーム実況者のキングダムハーツ初見実況プレイを見るようになってからです。ほぼ全ての作品を網羅できるKH1.5+2.5とKH2.8のセット販売や、KH3発売後の全部入りパッケージ「KINGDOM HEARTS INTEGRUM MASTERPIECE」の発売があったからか、これまでキングダムハーツに触れてこなかったディズニー好きの人がシリーズを一通り実況プレイする動画が多く出ています。そのような動画を見るようになりました。

意外と楽しんでいる

これは私個人の想像に対しての「意外と」になりますが、ディズニー好きの方でも楽しんでプレイしているように見えます。まずステンドグラスの白雪姫やシンデレラなどに感動し、ディズニーキャッスルの様子が出るときも早くもっと見せてほしいというのが伝わってきます。ヴィランズの会議では「ハデスだ!」「ジャファーだ!」と大興奮です。

それどころか作り込みに感動している

それぞれの作品のキャラクターに出会えるということだけでなく、ワールドやセリフの再現度に感動している様子もよく見られます。原作映画での象徴的なシーン、外せない名ゼリフ、原作を生かした攻撃アクションなどがガチ勢の心を魅了するのでしょう。「映画で見た場所だ!」「すごい!」といった反応を見ることができます。

それぞれ思い入れのある作品に出会うと、その映画についての様々なエピソードについて話してくれます。ときに話しすぎでゲームが進まないこともありますが、それだけ愛を持っているディズニー作品の世界に自分が入り込めているという感覚が生まれているのだと思います。また、キングダムハーツ自体のファンであれば発売前の時点でどんなワールドが収録されるのか、各種情報やトレイラー映像で先に知ってしまうことが多い(先に見せてしまったほうが売れるからですね)ですが、「キングダムハーツはディズニー世界を冒険するゲーム」程度しか知らない人からするとどんな作品やキャラクターが登場するかも知らない状態でのプレイになるので、毎回新鮮なリアクションを見せてくれます。キングダムハーツ好きとしても見ていてこれは本当に嬉しいです。

自分は魅力に気づけていなかったんだと実感

私自身ディズニーの世界観は好きで、映画公開リアルタイムではないにしろアナ雪やラプンツェルといった作品はボロ泣きしながら見た好きな作品です。一方で古めの作品については話の流れは知っていてもフルで見たことはなく、キャラクターや特徴的なシーンを知っている程度でした。ディズニーの世界観はメインストーリーが進むなかでのあくまで脇役ポジションだと考えていたので、これで問題ないと思っていました。しかしディズニーガチ勢が作り込みに感動している様子を見ていると、自分はキングダムハーツシリーズを真に楽しめていなかったんだなと思いました。キャラクターのみ登場するファイナルファンタジーについても同じことが言えますが、原作を知っているからこそ気づける小ネタが大量に散りばめられています。そういった制作側のこだわりに気づける状態で初プレイしたかったものです。

キングダムハーツはディズニーガチ勢にこそおすすめしたい

というわけで、私はキングダムハーツはディズニーのガチ勢にこそおすすめしたいゲームだと思うようになりました。ディズニーは好きだけど単純にゲームが苦手でやってこなかった人、ディズニーの良さが消されていそうで怖くて手が出せない人、そんな人におすすめしたくなったのです。

もちろん納得いかないことも多いはず

ではディズニーガチ勢ががっかりするポイントが無いのかと言われれば、むしろ全然あります。上で書いたように原作の展開を改変したり、重要なキャラクターが登場しないままストーリーが進んだりします。実況プレイを見ていてがっかりしている人が多いのは、KH2のビーストキャッスル(美女と野獣)やKH3のアレンデール(アナと雪の女王)が挙げられるかと思います。シリーズのオリジナルキャラクターがヴィランズに置き換わって過度に絡んできたり、登場人物の説明やセリフが無いままよく分からずボスを倒して終わりというような展開があったりします。全体のストーリーやゲームのボリュームを考えてのことかと思いますが、ガチ勢でなくてもがっかりするポイントはあります。

作り込みがすごい

それでもぜひプレイしてほしいと感じるキングダムハーツシリーズのすごさはやはりその作り込みです。ファイナルファンタジーやドラゴンクエストを作っている会社がディズニーのゲームを作れるのかという疑問はありますが、それを跳ねのける作り込みです。原作映画を細かく見ていれば見ているほど知っているポイントが多く出てくるような感じです。キャラクターのボイスも基本的に原作映画と同じ人が当てているので、本当にその映画の世界に入ったような感覚になります。元々原作に存在しないソラ、ドナルド、グーフィーが入り込むからこそ見えてくる原作の面白さもあり、原作そのものではなくもしもの世界、そして原作映画の続編になるようなシナリオが見られるという点もあえて面白さに挙げておきます。

原作は2Dアニメもしくは3DCGのプリレンダリングであるのに対し、ゲームは基本的にリアルタイムレンダリングで描かれます。その制約があるなかで原作と比べても遜色ない映像が見られるのは相当な作り込みです。グラフィックに関してはKH3で数段一気に進化しましたが、トイ・ストーリーやラプンツェル、アナと雪の女王といった3DCG作品、またパイレーツ・オブ・カリビアンのような実写作品でそのすごさが遺憾なく発揮されています。

連携技やディズニーランドのようなアクションがアツい

ここまでストーリーやグラフィックについての話が多かったですが、アクションゲームとしての素晴らしさもあります。作品によってシステムに違いはありますが、訪れているワールドのキャラクターと連携したり、異なるワールドのディズニーキャラクターを召喚したりする形で一緒に戦うことができます。その連携技も原作でのキャラクターの振る舞いを意識したものになっており、とても楽しいです。KH3ではアトラクションフローというシステムが導入され、ティーカップやメリーゴーラウンドなどディズニーランドにあるようなアトラクションに乗りながら攻撃をするといったアクションもあります。ストーリーだけでなくゲームを進めていくなかでのアクションにもディズニーらしさが盛り込まれています。

第1作を終える頃にはシリーズを好きになっているはず

ディズニー要素の作り込みがすごいことを元にキングダムハーツシリーズをおすすめしてきましたが、ディズニー好きというだけのきっかけからやり始めた場合でもキングダムハーツというシリーズそのものの虜になっている実況者を多く見てきました。シリーズの軸となっている光と闇、心や絆といったテーマは誰にでも響くものはあるでしょうし、教訓的なところはディズニー作品と通じてくる部分もあります。ディズニー世界を旅したいという目的から入ってきたとしても、第1作をやり終える頃にはシリーズ自体を好きになっているはずです。


というわけで、キングダムハーツはディズニー好きにこそおすすめしたいという話を書いてきました。実際に未プレイのディズニーガチ勢の方がここまで読んでくることはあるのか分かりませんが、もし興味を持った方は以下のページで作品一覧や簡単なストーリーまとめを書いていますので、ぜひご覧ください(既プレイの方も復習にどうぞ)。

それではまた。

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