こんにちは。
先日、日帰りで甲府に行ってきました。甲府は駅の徒歩圏内に観光スポットが多く、日帰りであれば車が無くても楽しむことができます。今回は、都内から日帰りで甲府の名物や歴史を感じながら楽しむモデルコースを紹介します。
こんにちは。
先日、日帰りで甲府に行ってきました。甲府は駅の徒歩圏内に観光スポットが多く、日帰りであれば車が無くても楽しむことができます。今回は、都内から日帰りで甲府の名物や歴史を感じながら楽しむモデルコースを紹介します。
先に今回の日帰り旅行で訪れたスポットを紹介しておきます。
地図上では次のような位置関係です。武田神社を除いて甲府駅周辺にスポットが集まっていることが分かります。
昼食は小作でほうとうを、夕食はレアルドールでフレンチを食べました。というわけで1日の行程を紹介していきます。
甲府駅へは中央線特急「あずさ」「かいじ」がおすすめです。あずさは松本駅や南小谷駅までの速達列車、かいじは甲府駅や竜王駅までの区間列車です。特急に乗れば新宿からは約1時間半、八王子からは約1時間で甲府に到着します。普通列車だと2時間半くらいかかってしまうため、車無しで行く場合は特急に乗ってしまったほうがいいでしょう。えきねっとからチケットレス特急券を予約すれば少し安くなります。
かいじは停車駅が多くなるものの、甲府駅までの所要時間は列車にもよりますが実はあずさとほとんど変わりません。土日であれば臨時列車も多数設定されているため、甲府駅に着きたい時刻に合わせて列車を選ぶのが良いと思います。今回私は行きは10時35分着のあずさ9号、帰りは20時4分発のかいじ56号にしました。
10時35分着の特急列車にしたのは、ほうとうが食べられる小作というお店が11時開店だからです。小作は定番のお店らしく昼時は並ぶとのことだったので、朝食は食べずに早めの昼食にする計画です。
早めに甲府駅に着いたので一度お店の前まで行ってみたところ、まだ待ち列はできていませんでした。暑かったので一旦駅まで戻り開店5分前ほどに再び行ってみると、20人ほどの行列になっていました。店内はかなり広く公式サイトによれば座席数は156ということで、よっぽど行列になっていなければ1巡目で入店できると思います。ただ広いだけあってスタッフは相当忙しそうにしていたので、注文も早めにしないと提供までは時間がかかってしまうかもしれません。
ほうとうは山梨県の郷土料理で、様々な野菜と一緒に煮込まれたうどんのような平たい麺が特徴です。小作ではかぼちゃほうとうというメニューが基本で、そこに豚肉やきのこなどが足された多様なメニューがあります。店舗によるようですが夏にはおざらと呼ばれる冷たいつけ麺のようなメニューも提供されています。
私は鴨肉ほうとうを頼みました。メニューを見て1,900円はちょっと高いかな?と思ったのですが、鉄鍋そのままの驚きのボリュームで来たので、食べ終わった後は高いとは感じませんでした。具だくさんで美味しかったですが、猫舌には厳しい出来立て熱々でした(取り皿はもらえるので冷ますことはできます)。
一緒に行った妻は天ぷらおざらを頼みましたが、少食なので全然食べきれませんでした。隣のテーブルのカップルが1つしか頼んでいなくてケチだなーと思っていたのですが、少食の人には正しい選択かもしれません。
ちなみに甲府駅の北側に甲府北口駅前店もありますが、後でバスで目の前を通った際に見てみたところこちらも行列ができていました。開店に合わせて行くならどちらでも良いと思います。
12時過ぎに小作を出て、甲府市役所へ向かいました。甲府市役所は10階の展望ロビーが無料開放されており、甲府市街や南アルプスの山並みを見ることができます。高い建物が少ない街並みの向こうは四方を山に囲まれており、甲府が盆地であることを感じます。
遠くには山並みから顔を出す富士山を見ることもできました。雲の多い天気だったのでなかなかはっきりとは見えませんでしたが、手前を山並みに隠されているからこそ富士山の高さをより強く感じることができました。
なお、展望ロビーにはベンチが設置されているほか綺麗なトイレもあったので、休憩にはちょうど良かったです。10階には市議会や議長室もあったので、平日はまた違う雰囲気かもしれません。
続いて向かうのは武田信玄が祀られている武田神社です。日帰りで行ける旅行先を探していたところで「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」で武田神社に行っているのを見たのが今回の甲府行きのきっかけの1つでした。
甲府市役所は甲府駅の南側、武田神社は北側になります。甲府駅からは長い登り坂になっており歩くと30分以上かかるため、バスで行ったほうがいいと思います。甲府市役所近くのバス停から直接武田神社へ向かうバスもありますが、本数が少ないため駅までバスか徒歩で戻ってから武田神社行きのバスに乗るのが時間を気にせず行けて良いかもしれません。
武田神社の境内はそこまで広くなく階段も少ないので、楽にお参りすることができます。
武田神社の目の前には武田氏館跡歴史館(信玄ミュージアム)があります。無料の常設展示室と有料の特別展示室があるため、時間があれば寄るのも良いと思います。私はバスの発車時刻が迫っていたため少ししか見れませんでした。
再び駅前へとバスで戻り、駅南側にある舞鶴城公園へ向かいました。舞鶴城公園は明治時代に廃城となった甲府城跡の一部が公園として開放されている部分で、当時の石垣や復元された門などを見ることができます。かつては甲府駅周辺一帯が城下町となっていましたが、内堀は埋められ城跡も中央本線によって分断されています。線路に分断された城跡と聞いて以前訪れた福山城を思い出しました。
天守台に登ると市役所の展望ロビーと同じように市街と南アルプスの景色を楽しむことができます。この日は日差しが強くかなり暑かったです。また、天守台に上がるための階段がもはや階段と呼んでいいのかも分からないほど1段が高くて急なものになっており、足腰の弱い方は行くのはやめておいたほうがよさそうです。登れても降りるのが大変で、おばあさんがかなり大変そうに降りていました。
元々の予定にはありませんでしたが、妻の要望で山梨ジュエリーミュージアムに行きました。山梨は水晶の産出をきっかけに宝石や貴金属の工芸が発展し、宝飾が地場産業となりました。宝飾の専門学校があるなどその技術は今に受け継がれています。
山梨ジュエリーミュージアムでは、水晶や鉱物の実物、ジュエリーが完成するまでの工程、完成した多数のジュエリーが展示されているほか、ジュエリーの販売や加工の体験なども行われています。そこまで大規模なものではありませんが、だからこそふらっと立ち寄っても楽しむことができました。
再び甲府駅の北側に戻り、甲府城の城下町が再現された甲州夢小路に行きました。山梨の食材を使った飲食店、甲州和紙やジュエリーを扱う雑貨屋など様々なお店があります。
最後に訪れたのは、大正時代から続く歴史あるワイナリー、サドヤです。ブティックやワイナリーの他にレストランやパーティー会場が併設され、結婚式場としても使われています。私はワインが特別好きというわけではありませんが、せっかく山梨に行くのならワイナリーを見てみたいと思っていました。
ワイナリー見学は事前に予約が必要です。各回の定員は15人ということなので、早めに予約しておきましょう。私は一番遅い16時の回で予約しました。併設のレストランで17時半にディナーを予約していたのと、夕方には閉まってしまうスポットに優先して行くためです。
入口入って右のブティック(ワインショップ)で受付を済ませ、開始時刻になるとスタッフに呼ばれます。スタッフの方1人の案内で地下のセラーに入り、ワインの作り方や貯蔵施設、ワイナリーの歴史などを40分ほどで説明してもらったあと、一押しのワインを1杯試飲できます。希望すれば400円で好きなワインをもう1杯試飲できました。
夕食はワイナリー併設のレストラン、レアルドールでフレンチです。
17時半開始のコースで、レストランを後にしたのは19時半頃でした。昼食のほうとうがかなり量が多かったので夕食後はお腹がパンパンでした。駅のお土産屋さんを少し物色して、20時4分発の特急かいじ号で帰路につきました。
全国的に暑さが長引いた2024年でしたが、9月中旬の甲府の日中は盆地を感じさせる暑さでした。徒歩圏内とはいえ都心と同じかそれ以上の気温の中をそれなりに歩くので、暑さ対策は必須です。そんななかで武田神社はひんやりした空気に包まれており、森のパワーを感じました。フレンチディナーということでカジュアル過ぎる服装は避けたほうがいいですが、外の歩きやすさ重視が良いと思います。
京都など有名観光地はオーバーツーリズムが課題になるほど観光客で溢れていますが、甲府は3連休中日の日曜でもそこまで人は多くありませんでした。中央線沿線は観光地が多く観光客が分散しているのかもしれません。毎日満員電車に詰め込まれているのに休日も人の波に溺れるのは嫌なので、甲府は過ごしやすい良い場所でした。
なかなか車が無いと行きづらいワイナリーも多いなか、サドヤは駅から徒歩圏内というのがかなり魅力的でした。というのも、車が必要な場所だと少なくとも運転者はワインの試飲を楽しむことができず、気を使って同行者もぶどうジュースだけ飲むことになるときもあります。せっかく駅から徒歩圏内にワイナリーがあるので、電車で訪れてワイナリー見学をするのは甲府では外せないかなと思いました。
というわけで今回は、都内から日帰りで甲府旅行ということで、実際の行程を元にモデルコースを紹介しました。1泊するには時間とお金が・・・という方はぜひ電車で甲府に行ってみてはいかがでしょうか。
それではまた。