キングダムハーツ3サウンドトラックのトラックリストが公開されたので好きな曲を紹介する

キングダムハーツ3サウンドトラックのトラックリストが公開されたので好きな曲を紹介する

こんにちは。

先日まで行われていた東京ゲームショウ内での配信イベント「SQUARE ENIX PRESENTS at TGS 2020『KINGDOM HEARTS Melody of Memory』」に合わせ、KHMoMと同日発売のサウンドトラック「KINGDOM HEARTS - III, II.8, Unchained χ & Union χ [Cross] - Original Soundtrack」のトラックリストが公式サイトで公開されました。今日は、収録される楽曲の中から私パンのお気に入りの楽曲を紹介していきます。

サウンドトラックについて

関連作品の楽曲も収録

このサウンドトラックは、昨年発売されたキングダムハーツ3とその関連作品の楽曲を収めたCD8枚組の作品で、今年の11月11日の発売が予定されています。キングダムハーツの新作・サントラが発表された【KINGDOM HEARTS 2020】でも書きましたが、KH3の発売後全くサウンドトラックの情報が出ず、DLCであるKHReMindが発売されてからもしばらく情報は出ませんでした。満を持して登場したこのサウンドトラックには、KH3とKHReMindの楽曲だけでなく、最後にサウンドトラックが発売されたKHDDD以降の未収録作品であるKH2.8(KH0.2、KHXBC)、KHUX、KHUCの楽曲も含まれています。KH2.8やχ系の楽曲でKH3で使われていないものもあったため、それらの音源化は非常に嬉しいです。

公式の音源がやっと手に入る

実はゲーム発売直後から、ゲームプレイの録画からBGMを抜き出したり、ゲームから直接音源を抜き出したりするような方法で、ファンの手によってYouTubeに音源は多く上がっています。それだけキングダムハーツというゲームの音楽がファンに愛されているということですが、やはり公式の音源を手に入れられるのは嬉しいです。CD音源とでは音質に差もありますからね。また、KH3はストーリーのカットシーンのBGMは映画のように映像に合わせて作られており、曲と曲の境目が曖昧だったり、少し切り取られるようなアレンジが加わっている箇所もありました。そうしたものが1曲1曲という単位で収録されているわけですから、その価値は高いと思います。当然13,200円払います

下村陽子万歳

キングダムハーツシリーズの楽曲を初代作品から支えているのが、下村陽子さんです。「ストリートファイターII」や「マリオ&ルイージRPG」などの作品の楽曲を担当しており、最近では「ファイナルファンタジーXV」や映画「ひるね姫」の劇中曲も担当しています。

私はこの下村陽子さんが作る楽曲が本当に好きで、キングダムハーツシリーズのサウンドトラックはコンプリートしています。KH3は下村さんの他に石元丈晴さん、関戸剛さんなどがコンポーザーとして参加しており(これまでの作品でもいくつか参加していますが)、以前と比べて今回特に下村さん楽曲の割合が減ったように感じて個人的には少し残念です。プレイしているときもこのBGMは絶対下村さん!このBGMは下村さんじゃなさそう、というふうに予想していました。今回はサントラの中から好きな曲を選んだわけですが、結果的にほとんどが下村さん作曲の楽曲になっています。下村陽子万歳。


というわけで、サウンドトラックに収録されている中から私の好きな楽曲を紹介していこうと思います。公式サイトのトラックリストで試聴できますが短いため、ゲームから抜き出された音源のYouTube動画も一緒に載せます。

Disc 1

Disc 1は、主題歌からオリンポス、トワイライトタウンまでです。

3. Dearly Beloved -KINGDOM HEARTS III Version-

作曲:下村 陽子 / 編曲:下村 陽子、森下 唯

キングダムハーツシリーズのメインテーマとも言えるDearly Beloved。各作品のメインメニュー画面のBGMです。毎回出る前はその時点でのベストバージョンは超えられないだろうと言われるものの、出ると結局ベストだと言われます。ですが、このバージョンは本当にベストだと思います。

KH2あたりからメインのフレーズに入るまでの前奏にこだわりが見られるようになりましたが、今回はかなり長めの前奏になっており、その後もかなり変則的です。長調から始まる点も特殊で、出た当初はこれどうなんだと言われた面もありましたが、1分14秒頃からの盛り上がりは本当に耳が心地よくなります。マスター・ゼアノートとの対決も最終盤、いよいよこの戦いを終わらせる壮大な物語が始まるということを身体中に感じさせてくれます。本当に好きです。

9. Hero's Fanfare

作曲:下村 陽子 / 編曲:下村 陽子

オリンポスのバトルテーマです。初めて聞いたときはいつものオリンポスコロシアムのバトルテーマではなくがっかりしたのですが、山はコロシアムではないので仕方ないと思っていました。しかしずっと聞いているうちに端々にコロシアムのバトル曲のフレーズが入っていることに気づき、憎いことしてくるなあと感じたものです。壮大で重厚なサウンドが気に入っています。

11. Olympus Coliseum -The Shining Summit-

作曲:下村 陽子 / 編曲:亀岡 夏海

オリンポス山の頂上、天界のフィールドテーマです。いわゆるオリンポスコロシアムのテーマ曲ですが、大幅にリアレンジされており重厚感が増しています。KH1のオリンポスコロシアムに苦手意識がありあまり好きな曲では無かったのですが、このアレンジを聞いて一気に好きになりました。特にお気に入りのポイントは、0分29秒頃のベース音が1拍遅れてくるところです。

15. First Flight

作曲:関戸 剛 / 編曲:関戸 剛

オリンポスを出てKH3で初めてのグミシップに乗っているときの探索BGMです。初めて聞いたときにこれは下村さんじゃないなと思っていて、どこかのインタビューでグミシップ曲は関戸さんが担当したというのを読んで当たったと思ったのを覚えています。

特徴的なフレーズから始まり、ウキウキワクワクするような曲で長く聞いていても飽きません。グミシップはどうしても間延びしてしまうパートかと思いますが、探索に向いた楽しげな楽曲だと思います。

18. The Afternoon Streets -KINGDOM HEARTS III Version-

作曲:下村 陽子 / 編曲:亀岡 夏海

トワイライトタウンのフィールドテーマです。KH2ではロクサスのいるデータのトワイライトタウンと本物のトワイライトタウンで曲が分かれていましたが、本物のほうのリアレンジになります。KH3は下村さんの新規楽曲が思ったより少なく少し残念でしたが、それを埋めてくれる過去曲の素晴らしいリアレンジが多くあり、これもその1つです。より穏やかさ、平和さが増したように感じます。メインメロディー1回目のオーボエも素晴らしいですが、2回目に弦楽器に切り替わる1分11秒頃からも素晴らしいです。

Disc 2

Disc 2は、トイボックスからラプンツェルのキングダム・オブ・コロナまでです。

4. Toy Box Jam

作曲:下村 陽子 / 編曲:下村 陽子

トイボックスのバトルテーマです。初めて聞いたときからずっと虜になっていて、The下村曲だと思っています。YouTubeのコメント欄を見ると、マリオ&ルイージRPGの曲の雰囲気に近いというような声も見ます。おもちゃたちが動き回るトイ・ストーリーの雰囲気によく合っていて、フィールドテーマで原作の曲である「君はともだち」からの遷移も素晴らしいです。ずっと聞きたくて敵を倒さないでおこうかななんて考えたりしていました。

5. Shrouding Dark Cloud -Gigas Blast-

作曲:下村 陽子 / 編曲:島 翔太朗

これもまたリアレンジによって生まれ変わった1曲です。トイボックスでギガースに乗って戦うときのBGMです。特殊な拍の下村さんらしいボス曲ですが、より強力なアレンジになりました。まず戦いへの高揚感を感じさせてくれる前奏、そして電子音が上手くオーケストラサウンドに混ざりあったメイン部分が素晴らしいです。ループ部分も少しアレンジが加わっており、曲としての完成度が高まっていると感じます。

12. Happy Hair Day

作曲:下村 陽子 / 編曲:下村 陽子

ラプンツェルのワールド、キングダム・オブ・コロナのフィールドテーマです。原作映画の雰囲気に合わせた曲になっていると感じます。0分55秒頃からの流れるような弦楽器の旋律が本当に気持ちよくて好きです。バトルテーマである「Swingin' Free」との相性も素晴らしいです。

20. Lanterns in the Sky

作曲:島 翔太朗 / 編曲:島 翔太朗

ラプンツェルのワールドのクライマックスとも言えるようなカットシーンのBGMです。BGMのみ抜き出した動画もあったのですが、あえてカットシーンそのままの動画を選びました(英語版ですが)。

原作ではボートの上でラプンツェルとフリンの2人が「輝く未来(I See The Light)」という歌を歌うのですが、KH3ではその歌の収録はありませんでした。しかしこの素晴らしい楽曲をBGMに原作とほぼ同じシーンを見ることができます。王国からたくさんのランタンが上がっていくところ、そしてそれをラプンツェルの背後から回るようにして見せるカメラワーク、そのタイミングに合わせて盛り上がるBGMと、思わず涙が出てくるような美しいシーンになっています。こちらの楽曲は下村さん作曲ではなく、島翔太朗さんの作品です。

Disc 3

Disc 3は、モンストロポリスやプーさんのワールドの楽曲が収録されています。

Disc 4

Disc 4は、アナと雪の女王のワールドや、パイレーツ・オブ・カリビアンのワールドの楽曲が収録されています。

1. Frozen World

作曲:下村 陽子 / 編曲:下村 陽子

アナと雪の女王のワールドのフィールドテーマです。レット・イット・ゴーのサビのフレーズを上手く組み込んで、雪山の雰囲気とワクワク感が表現されていて好きです。トレーラー映像に使われたときから気になっていました。

Disc 5

Disc 5は、ベイマックスのワールドからキーブレード墓場、終わりの世界にかけての楽曲が収録されています。

15. Stranded Beyond

作曲:下村 陽子 / 編曲:下村 陽子

終わりの世界のテーマです。このウユニ塩湖のような美しい場所がどのような場所なのか、未だに詳しくは明らかになっていませんが、美しくどこか寂しげな曲がこの世界によくマッチしています。下村さんの新規楽曲が少なくて寂しいですが、こういったここぞというときに素晴らしい曲を混ぜてくるので虜になってしまうのです。

Disc 6

Disc 6は、キーブレード墓場からスカラ・アド・カエルム、エンディングまでの楽曲が収録されています。

4. Roxas's Return

作曲:下村 陽子 / 編曲:島 翔太朗

KH3で一番感動的なシーンはここかもしれません。こちらもカットシーンそのままの動画にしました。誰もが待ち望んでいたロクサス復活のシーンでのBGMです。ロクサスのテーマをバトル曲にアレンジした「The Other Promise」がさらにカットシーン用にアレンジされています。砂煙の中からロクサスが現れフードを脱ぐシーンに合わせて盛り上がるBGM、最高ですね。その後すぐカイリがさらわれてしまって余韻に浸れないのが残念ですけどね。

5. Hearts as One

作曲:下村 陽子 / 編曲:島 翔太朗

ソラ、ロクサス、シオンの3人でサイクスに立ち向かうバトル曲です。KH2でのロクサス戦BGM「The Other Promise」と、KHDaysでのシオン戦BGM「Vector to the Heavens」のミックスになっています。BGMが良くて聞き入ってしまうのですが、ロクサスが無敵なせいで一瞬でサイクスがボコされてしまいあまり長く聞けません。ロクサス戦もシオン戦も、戦いたくないけど戦わなければならない相手との戦闘で悲しげな雰囲気のある曲でしたが、今回は非常にエネルギッシュなアレンジになっています。サイクスもアクセルからしたら戦いたくない相手でしょうけどね。

6. Forza Finale

作曲:下村 陽子 / 編曲:西木 康智

マスター・ゼアノートの前に立ちはだかる3人衆、アンセム、ゼムナス、ヤング・ゼアノートとのバトル曲です。KH1から続いたダークシーカー編はそのメイン作品となるKH1、KH2、KHDDDでゼアノート系のキャラクターがラスボスになっています。それらのバトル曲はそれぞれ別の曲として成り立ってはいるものの、どこか共通のリズムやフレーズがあり、KH3ではこれが1曲になるのかと思うと非常に楽しみにしていました。

結局この曲が使われたのは本当のラスボスであるマスター・ゼアノート戦ではなく、その前哨戦となる3人衆とのバトルでしたが、これがラスボス戦BGMでもよかったのではという気さえします。ここで使うのはちょっともったいない感じがします。

7. Scala ad Caelum

作曲:下村 陽子 / 編曲:下村 陽子

スカラ・アド・カエルムのフィールドテーマです。フィールドテーマというよりほぼカットシーン専用BGMの使われ方をしていました。KHReMindでスカラ・アド・カエルムが自由に探索できるようになりフィールドテーマになったという感じです。

元々映像作品であるKHXBCの中で、マスター・オブ・マスターが予知者たちに使命を告げるシーンで使われているBGMでした。予知者たちの未来に待つ暗い結末を予感させるような、そしてマスター・オブ・マスターの怪しい企みを表すような曲になっています。

スカラ・アド・カエルムの水中にデイブレイクタウンの時計塔があったり、探索できる街の中にデイブレイクタウンを表すようなものがあったりと、スカラ・アド・カエルムとデイブレイクタウンは密接な関係にあることが示されていますが、この曲がスカラ・アド・カエルムのフィールドテーマになっていることもそれを裏付けるものでしょう。

8. Edge of Existence

作曲:下村 陽子 / 編曲:下村 陽子

これもThe下村曲です。一瞬で好きになりました。スカラ・アド・カエルムのバトルテーマです。KH3では謎の敵が出現しそれを追いかけ始めるまでに1ループ流れますが、ソラを操作できるようになってすぐに動くと敵が出現して別の戦闘曲に変わってしまい、二度と聞けなくなってしまいます。これには私も思わず下村陽子の無駄遣いだと思ってしまいました。せっかくの新規楽曲が一瞬で聞けなくなってしまう、スカラ・アド・カエルムを自由に探索できないのと合わせてがっかりしたものです。

KHReMindではスカラ・アド・カエルムのバトルテーマとして使われ、戦闘中に聞くことができます。これはこれで落ち着いて聞くことはできないので難しいものですね。

11. True Darkness

作曲:下村 陽子 / 編曲:下村 陽子

一度はソラに敗れたかに見えたマスター・ゼアノートが、全ての空は繋がっている、とχブレードとキングダムハーツを呼び出すシーンのBGMです。途中のどこか悲しげなピアノが運命には逆らえないことを表しているかのようです。今度こそ最終決戦だ、マスター・ゼアノートとの戦いにケリをつけるんだという思いにさせてくれます。このままラスボス戦BGMもこの感じで行ってくれればよかったのに・・・。

Disc 7

Disc 7は、KHReMindで追加されたBGMが収録されています。

15. Nachtflügel

作曲:下村 陽子 / 編曲:下村 陽子、宮野 幸子

KHReMindのシークレットボス、ヨゾラ戦のBGMです。大好きです。夜のイメージにぴったりの楽曲で、どこかラフマニノフっぽさを感じます(下村さんはクラシックではラフマニノフが好きだそうです)。シークレットボス曲で本気出してくるところ本当に好きです。

曲名はドイツ語で「夜の翼」という意味だそうです。下村さんがヨゾラの正体についてどこまで知っている状態で書いたか分かりませんが、今後明かされるヨゾラの正体に関係してくるんでしょうか。少なくともそのまま夜空という意味の言葉にしなかったことに何かしらの意味があるんじゃないかなと考えています。

Disc 8

Disc8には、KH3、KHReMind以外の関連作品の楽曲が集められています。

14. Dearly Beloved -χ Back Cover Version-

作曲:下村 陽子 / 編曲:下村 陽子

KHXBCのメインメニュー画面のBGMです。様々なバージョンが作られてきたDearly Belovedですが、このバージョンがKH3バージョンの次に好きくらいには好きです。始まりのフレーズから心を奪われますが、そのあとのメロディーが1オクターブ低くなっており、こちらに背を向け時計塔のほうを見上げている予知者たちに待つ決して明るくない未来を表現しているように感じます。結局キーブレード戦争の勃発という結末になってしまったわけですが、最後に長調で締めているところで一縷の希望を感じさせてくれます

17. Master of Masters

作曲:下村 陽子 / 編曲:下村 陽子

マスター・オブ・マスターのテーマです。こちらはBGMを綺麗に抜き出した動画が無いためカットシーンそのままです。KHXBCでマスター・オブ・マスターがルシュに使命を伝えるシーンで流れています。マスターが陽気に話している一方で曲はピアノが激しく荒ぶっています。早くCD音源で聞きたいです。

22. Wave of Darkness I

作曲:下村 陽子 / 編曲:下村 陽子

KH0.2のデビルズウェーブ戦第一形態のBGMです。下村さんの最近のボス曲では圧倒的にこれが好きです。基本的にピアノが効いている曲が好きなのですが、この曲はドンピシャです。KH3でも使われることを望んでいたのですが、希望通り何度か登場しサウンドトラックにも収録されることになり嬉しいです。この曲のオーケストラアレンジはKH3のトレーラー映像で何度か使われており、人気の高さも感じさせます。


というわけで長くなってしまいましたが、私パンのおすすめ曲を紹介しました。

KH3楽曲で気に入らない点

最後にKH3の楽曲で気に入らない点について書かせてください。また、少し否定的な表現が並ぶと思いますのでご注意ください。決して作曲家の方の才能を否定する意図ではないことはご理解ください。

石元さんの曲がしっくり来ない

KH3では、下村さんの他に石元丈晴さん、関戸剛さんがコンポーザーとして参加しています。今回今までの作品と比べて特に新規楽曲の下村さんの割合が減ったように感じています。そういった中で私個人的に、石元さん作曲の楽曲がキングダムハーツシリーズに合っていないと感じています。

石元さんはすばらしきこのせかいやファイナルファンタジー零式などで作曲を担当しており、キングダムハーツシリーズでの作曲はKHBbSから参加しています。KHBbSの楽曲を聞いたときに違和感があったことを覚えているのですが、それは石元さんの楽曲を聞いたときだと後で曲のクレジットを見たときに分かりました。KH3でも主に終盤、パイレーツ・オブ・カリビアンやベイマックスのワールド、そしてラスボス戦BGMなどを担当しており、どうしても違和感が拭えませんでした。

これは個人的な感覚なので全ての人に当てはまる話だとは最初から思っていないのですが、ラスボス戦BGMが石元さん作曲・編曲なのはどうも納得がいきません。そしてそれらの曲が全て留まりし思念戦のBGMであるRage Awakenedの焼き増しのような曲で目新しさが無く、もっと良い曲があっただろうと思ってしまいます。テラの思念と共に戦うという意味もあるかもしれませんが、ラスボス戦は完全新規曲かアンセム、ゼムナス、ヤング・ゼアノート系の曲が良かったなあと思います。マスター・ゼアノートがスカラ・アド・カエルムでχブレードを呼び出すシーンで下村さんの曲が挟まり、最終形態は下村さんらしい曲が戻ってくるかな、と思ったのですが、結局またRage Awakenedのリアレンジでした。元々下村さんの曲ではありますが、アレンジが単調で飽きてしまったのです。

なぜ下村さんの割合が減ってしまったのか、他の作品の仕事との兼ね合いか、はたまた本人の希望か、それは外部の人間には分かりませんが、1キングダムハーツファン、1下村陽子ファンとしてはKH3の終盤の楽曲には非常にがっかりさせられました。終わりの世界やスカラ・アド・カエルムのバトルテーマ、ヨゾラ戦BGMを聞けば下村さんこそキングダムハーツ、ダークシーカー編のクライマックスにふさわしいと感じるのは私だけでしょうか・・・。下村さんのパイレーツ・オブ・カリビアンのワールド曲や序盤のボス曲、ラスボス曲を聞いてみたかったです。


最後に不満をたらたらと書いてしまいましたが、このサウンドトラックが素晴らしい作品であることに変わりはありません。キングダムハーツシリーズ最新サウンドトラック「KINGDOM HEARTS - III, II.8, Unchained χ & Union χ [Cross] - Original Soundtrack」は11月11日発売です。

それではまた。

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