パン工房

IT/F1/セカオワ/キングダムハーツ/鉄道

【PayPay化】いよいよ来た、LINE Payの終わりの始まり【ヤフー経営統合】

こんにちは。

衝撃的な、しかし予想通りのニュースが舞い込んできました。LINEとヤフーの経営統合に伴い、LINE Payのコード決済機能をPayPayに統合させる方針が発表されたのです。LINE Payヘビーユーザーとしては悲しいニュースとなりますが、どういった変化が予想されるか自分なりに考えてみたので書いていこうと思います。

ヤフーとLINEの経営統合

2021年3月1日付けで、ヤフーとLINEが経営統合しました。正確にはヤフーの親会社であるZホールディングスとLINEの経営統合という形で、LINEがヤフーと横並びの関係になります。もっと言うと、LINE株式会社がソフトバンクとNAVERが出資するAホールディングスに生まれ変わってZホールディングスを傘下に収め、新生LINE株式会社がヤフー株式会社と横並びでZホールディングス傘下に誕生する、といった形での経営統合です(自分の理解なので間違っていたらすみません)。この経営統合自体は以前から発表・報道されており、グループ内でのサービスの競合はむしろ全体でシナジーを生むことになるというような話が出ていました。

とはいえ大手のポイント経済圏をまとめてみたを見て分かるように、Yahoo!・PayPay系サービスとLINE系のサービスはかなり競合しています。運営元が同じでありながら別サービスが競合関係にあるのは、ユーザー層が大きく違う場合でない限り利用者としても企業としても健全な状態とは言えないのではないでしょうか。経営統合の話が出た時点で、ある程度のサービスは統合されそうな気がするなあと思っていました。

LINE PayとPayPayの競合

特にスマホ決済サービスは業界自体が利用者をかき集めている状態であり、その中でPayPayは様々な大規模還元キャンペーンと加盟店の多さ、LINE Payは誰もが使うアプリとなったLINEとの相性の良さからスマホ決済サービスの上位に位置するサービス同士です。スマホ決済自体がユーザー層の偏りがありなかなか差別化ができていない現状で、経営統合後にPayPayとLINE Payが共存するのは難しいのではないかと個人的にも予想していました。そのため今回の発表は衝撃的ではありつつもある程度心の準備はできていたのです。

ちなみに私パンはPayPayを使ったことがありません。学生時代にクレジットカードをなるべく使いたくなかったため(お金を使っている感が無く使いすぎてしまうというよくある理由で、今となっては馬鹿らしいですが)、LINE Payが以前発行していたJCBのプリペイドカードを魅力に感じ、そこから還元受けたさにLINE Payのスマホ決済を使い始めたのです。主にお金のやり取りをする人は皆LINE Payを使っているため、友人間の送金にも困りません。LINE Payが使えないお店ではクレジットカードを使えばいいですし、現金を使うことにも抵抗がないので、これまでPayPayを使う必要性を感じてきませんでした。ここからの話はPayPayについてよく知らない人が書いている、ということを前提にお読みください。

LINE Payヘビーユーザーから見てPayPay化で気になること

スマホでのコード決済という点だけ見れば、LINE PayのPayPay統合にあまり不安は感じていません。むしろ使えるお店が増えるので現LINE Payユーザーにとっても良いことなのではないかと考えています。しかし、LINE PayはLINE Payアプリでのコード決済だけが全てではありません。LINEがこれまで進めてきた経済圏の拡大により、様々なサービスでの連携があるのです。今回の統合協議がコード決済部分のみなのは分かったうえで、このあたりがPayPay統合でどうなるのか心配しています。いくつか挙げます。

LINEの友達との送金

スマホ決済アプリを使った送金の特徴として、相手が同じアプリの利用者である必要があります。そのため、PayPayユーザーがLINE Payに送金するといったことは現状できません。LINE PayはLINEユーザーであればすぐに利用を開始することができるため、LINE Pay決済自体を利用しない場合でも友人との送金用ウォレットとしてアカウントを作っておくことができます。つまり、Kyash(もはや送金アプリではなくなっていますが)やpringのような送金アプリとしての使い方もできるのです。そして何より嬉しいのは、LINEの友達であればすぐに送金や送金依頼をすることができ、グループ内で割り勘をするような使い方も簡単にできます。

なお、送金機能自体はLINE Payでも継続していくと発表されていますが、LINEアプリの中でPayPayが使えるようになればLINE Payでの送金を使う人も減ってしまうのではないかと心配しています。友人間の送金が現在と同じようにできるのか、送金のためだけにウォレットを持っている人にとっての使い勝手はどうなるのか、このあたりが気になります。

残高の種類

PayPay残高には以下の4種類あるようです。

  • PayPayマネー
  • PayPayマネーライト
  • PayPayボーナス
  • PayPayボーナスライト

資金移動業や電子決済等代行業などの兼ね合いかと思いますが、残高に種類があるのは利用する側としては分かりにくいです。LINE PayにもいわゆるLINE Pay残高の他にLINE Payボーナスなるものもありました。それぞれ出金(現金化)できる・できないや機能ごとの使える・使えないの差があり、このあたり両サービスの整理がどうなるのかは気にしておく必要がありそうです。

LINEクレカ

昨年4月からサービスが始まったVisa LINE PayクレジットカードLINEクレカ)は、LINEと三井住友カードが協力して発行したクレジットカードで、LINE Payサービスとの親和性が非常に高いです。また4月末までは3%還元、LINEポイントクラブと組み合わせればスマホ決済でも3%還元が受けられるのが特徴で、自分も愛用しています。

一方のPayPay側は、既にあるYahoo! JAPANカードをPayPayカードにリブランドすることを発表しています。現状決済アプリとしてのPayPayとの連携などについては明らかになっていませんが、ジャパンネット銀行のPayPay銀行化でスマホネイティブ層を狙っていくとあり、このあたりの棲み分けがどうなっていくのか気になります。

LINEクレカ自体は存続するのですぐに何かデメリットが生まれてくるとは考えていませんが、後述のポイントシステムの話もあり、今後に備えてLINE経済圏にどっぷり浸かった状態は避けておいたほうがいいかもしれません。

LINEポイントクラブ

LINEクレカの開始に伴いLINEのポイントシステムもリニューアルされ、LINEポイントクラブとなりました。LINEクレカやLINEクレカを接続したLINE Payコード決済の利用でLINEポイントが貯まり、コード決済にはLINEポイントを利用できます。使えば使うほどお得になる形ですが、LINE Payのコード決済機能がPayPayに統合されるとなると、LINEポイントはどういった扱いになるのでしょうか。すぐに残高として扱えるPayPayボーナスとは違いLINEポイントはあくまでポイントで、集めるのも使うのもLINE Payサービスに限ったものではありません。つまりLINEポイント自体は存続することは確実だと言えるのですが、果たしてPayPayを利用してLINEポイントは貯まるのでしょうか。

Zホールディングスによれば、LINEのポイントシステムやロイヤリティプログラムについても統合・見直しが行われるとのことで、LINE Pay自体のサービスやLINEクレカを使ううまみが減ってしまわないか心配しています。

LINE BankとPayPay銀行

ところで、経営統合後も競合サービスの棲み分けはするとしつつ、2つのブランドから競合サービスが生まれることは今後は無いそうです(当たり前ですが)。しかし、大きい目で見れば競合するサービスが今後誕生します。ヤフー側はジャパンネット銀行から生まれ変わるPayPay銀行(ただの改名とも言えますが)。そしてLINE側は2022年スタート予定のLINE Bankです。どちらもネット銀行であり、LINE Bankについてはみずほ銀行と共同で作っていくものになりますが、ここの重複についてはPayPayとLINEそれぞれのユーザーの利用に合わせて進化していくもので、PayPayとLINE Payのコード決済部分の競合のような形にはならないようです。連携先が多くあるほうが企業としてもリスク分散や連携強化ができて良いのかもしれないですね(連携先同士の調整は難しくなりそうですが)。その他競合しているショッピングサービスや金融系サービスも同じことが言えるのでしょう。

LINE Pay自体が無くなるわけではない

ちなみにLINE Payは台湾やタイなど東南アジアでのユーザーが多く、LINE Pay自体はコード決済事業でグローバル展開を続けていくそうです。また、請求書支払いや送金機能などコード決済以外は国内でもLINE Payとして継続していくとのことです。つまり、「LINE Pay」というブランド自体が国内サービスから姿を消すわけではありません

とはいえ、現在統合に向けて協議しているのがコード決済部分、というだけの話であり、今後統合されないと言っているわけではありません。スーパーアプリ構想を打ち出し、LINEウォレットからPayPayが利用できるようになる、ということであれば、今後LINE Payのサービスが徐々にPayPayに統合されていってもおかしくはありません

巨大ITグループの誕生

そしてこの全てを抱えるのがソフトバンクグループということになります。AホールディングスはNAVERとの共同出資ではありますが、LINEがZホールディングス傘下に収まったことで実質ソフトバンクグループのものになったと言ってもよいでしょう。LINEモバイルもソフトバンクの1ブランドとして吸収されるわけですし。日本の巨大IT企業でいうと楽天がかなり幅が広い印象ですが、ソフトバンクグループは国内だけでなく世界の巨大ITと戦っていける存在になるのかもしれません。中小企業に勤める自分からは全く想像できない規模の世界です。

LINE PayのPayPay化という目線で気になるところばかり書いてきましたが、ヤフーとLINEの経営統合という広い目線で見れば良いこともかなり期待できます。利用者が増えれば増えるほどサービス側は使える手が増えますし、よりサービス同士の連携も強くなります。これまで繋がっていなかったLINE系とヤフー系のサービスが連携できるようになれば、ユーザーにとってのメリットも大きいはずです(大きくないと困ります)。互いに数千万規模のユーザーを抱えるサービスを持っているわけで、旅行系や飲食系サービスでの連携強化にも期待したいです。


ここまで、ヤフーとLINEの経営統合、そしてLINE Payコード決済のPayPayへの統合から私が考えていること、今後考えられることなどについて書いてきました。色々書いてはきましたが、結局何が言いたいかというと愛用するLINE Payのサービスが今自分が全く使っていないサービスに吸収されて寂しい、ということです。先日キングダムハーツのスマホゲームの運営終了もアナウンスされ、なんとなく寂しい気持ちが続いています。LINE Payヘビーユーザーも問題なくPayPayに移行できるようなサービスと案内に期待します。それと同時にLINE経済圏からは少しずつ抜けていこうかなという気持ちが出ています。とはいえヤフーとLINEの経営統合後のサービスの進化には期待感を持って注目していきたいと思います。

それではまた。