こんにちは。
ついにLINE Payのサービス終了が発表されました。LINEヤフーは多くの競合関係のサービスを抱えており、PayPayと競合するLINE Payが終了するのは時間の問題でした。LINE PayやLINE系クレジットカードのヘビーユーザーである私は、このブログでも関連する記事を多く出してきました。今回は、LINE Pay終了までの歴史を振り返っていきます。
こんにちは。
ついにLINE Payのサービス終了が発表されました。LINEヤフーは多くの競合関係のサービスを抱えており、PayPayと競合するLINE Payが終了するのは時間の問題でした。LINE PayやLINE系クレジットカードのヘビーユーザーである私は、このブログでも関連する記事を多く出してきました。今回は、LINE Pay終了までの歴史を振り返っていきます。
2024年6月13日、LINE Payのサービス終了が発表されました。2025年4月末に完全に終了となります。
送金機能については2024年9月、LINEプリペは2025年1月に早期終了となる予定です。LINEクレカ、LINEクレカ(P+)についてはカードの有効期限まで支払いに使えるということです。
ちなみにLINE Pay残高をPayPay残高に移せる機能が2025年2月に提供される予定です。これはありがたいですね。
ここからは私とLINE Payの関係について書いていきます。
このブログは2020年頭に本格始動しましたが、その早い時期からLINE Payに関する記事を書いていました。
それまで私はLINE Payのコード決済と、JCBプリペイドカードの「LINE Payカード」を使っていました。三井住友カードとの連携で「Visa LINE Payクレジットカード」が発行されることが発表された際には、いち早く申し込み東京オリンピック限定デザインのカードも手に入れました。ここで一気にLINE経済圏に飛び込んだわけです。
Visa LINE Payクレジットカード(LINEクレカ)は、初年度還元率3%の高還元率クレジットカードでした。日常使いできるクレジットカードで3%還元はなかなかのもので、かなりのLINEポイントを貯めたと思います。
2021年3月、ヤフーとLINEが経営統合しました。ソフトバンクとNAVERが共同出資する形でヤフーとLINEは横並びの関係となり、ソフトバンク・ヤフー系サービスとNAVER・LINE系サービスの競合関係が話題となりました。
こういったとき企業は必ずシナジーがあると強調しますが、同時にLINE Payのコード決済機能はPayPayに統合していく方針が示されました。この時点で私はPayPayを使ったことがありませんでしたが、周囲でもLINE PayよりPayPayで送金する人が増えてきており、2社が経営統合した場合はPayPayに統一されていくのだろうと予想できていました。
LINEクレカはこの時点でまだ発行初年度でした。しかしヤフーはジャパンネット銀行のPayPay銀行化、Yahoo! JAPANカードのPayPayカード化を進めており、コード決済以外でも競合してしまうことに懸念を感じていました。
そしてLINEクレカの2年目に入る2021年5月から、LINEクレカの還元率は2%へ下がりました。同時にロイヤリティプログラムである「LINEポイントクラブ」が終了しました。LINEポイントクラブは獲得したLINEポイントの量に応じてコード決済時の還元率やクーポンの枚数が変わるものでヘビーユーザーにありがたいものだったので、この変更はショックでした。
新規サービスはユーザー獲得のために最初は高いインセンティブを設定しますが、LINEとヤフーの経営統合はLINEクレカにとって大きな逆風となってしまいました。
ちなみにこのタイミングで、LINEポイントからPayPayボーナス(現在のPayPayポイント)への交換が可能となりました。LINEポイントを決済以外で使うことはほとんど無かったので、PayPayボーナス運用(現在のPayPayポイント運用)に回すことにしました。
3年目に入る2022年5月で、LINEクレカの還元率は基本還元率の1%まで下がりました。そもそも3%、2%という還元率は期間限定の特典だったわけで、1%還元を続けてくれるのはありがたいものでした。
これ以上の改悪は無いと思っていたLINEクレカですが、4年目に入るタイミングでコード決済に紐づけた場合の還元率が0%となりました。タッチ決済やコード決済に特化した新しいクレジットカード「LINEクレカ(P+)」が登場したことによるものですが、LINEクレカ(P+)はポイント還元に上限があり、新カードを発行したとしても実質的に改悪となりました。
カードレスのプリペイドカードであるLINEプリペも発行が開始されており、再びLINEクレカ関連は拡大していくのかも、という期待も多少は持ちました。しかし、三井住友カードが発行するLINEクレカと、自社で発行するPayPayカードを比べればグループ内で優先されるのはPayPayカードなのは当たり前です。
この発表がある少し前にLINE Payユーザー向けにアンケートが届き、その中には「LINE Payで今後利用できなくなったら困ると感じることがあれば教えてください」という設問がありました。ヤフーとLINEの合併に向けてLINE Payのサービス終了は既定路線で、どこから縮小していけばユーザーの反発を抑え移行を進められるかを探られているような気分になりました。
そして今回のLINE Payサービス終了発表となったわけです。LINEクレカ4年目の大きな変更は特にありませんでしたが、逆に5年目を迎えるタイミングでのサービス終了となりました。あまりに短い命だったなと思います。
厳密にはクレジットカードとしての機能はカードの有効期限まで使うことができるため、LINEクレカとしては2025年4月末移行も使うことができます。しかし、LINEクレカ発行開始と同時に申し込んだ私のカードの有効期限はなんと2025年3月。1ヶ月後にコード決済サービスが終わってしまうカードの新カードが欲しいかと言われるとそんなことはなく、LINE Payの終了を見届けずに私のLINEクレカ人生も終了することになるのだろうなと考えています。
私がLINEクレカを使い続ける理由、それは愛用する家計簿アプリのマネーフォワードでPayPayの残高を管理することができないからです。もちろんLINE Payのほうが還元率が分かりやすいといった理由もありますが、もはや還元キャンペーンの規模が小さくなったコード決済アプリ業界では、還元率を気にしてアプリを選ぶようなことはしないと思います。
LINE Payは家計簿アプリとの連携の仕組みが用意されており、他サービス連携のようにIDとパスワードをマネーフォワードに渡すといった必要もなく、LINEアプリを経由して安全に連携することができます。LINE Payでコード決済すればすぐにマネーフォワードにも反映され、日々の少額の支払い管理に役立っています。
一方、PayPayはどの家計簿アプリとも連携ができません。PayPayユーザーが多いためによほど連携を希望する声が大きいのか、家計簿アプリ各社は連携できないにもかかわらず専用ページを用意して手動で管理する方法を紹介したり、PayPayの決済完了画面からOCRで明細を入力する機能を提供したりしています。逆に言えば、そこまでしないといけないほど、PayPayとの連携のハードルが高いということでしょう。
LINE PayでできていたことがPayPayでできないうちにLINE Payのサービスを終了してほしくはありません。PayPayには決済機能だけでなく残高の連携機能についてもAPI提供し、家計簿アプリでPayPay残高の管理ができるようになることを強く願っています。
ちなみにPayPayにクレジットカードを紐づけて支払えば、クレジットカード側の明細を通じてマネーフォワードで管理することはできます。ただ、紐づけられるクレジットカードは今後PayPayカードのみとなり、囲い込みは進んでいきます。私もLINEクレカの乗り換え先はPayPayカードになるかもしれません。まあクレジットカード経由での管理では送金は記録できないんですけどね。
というわけで今回は、LINE Payサービス終了の発表を受けて、私が今までLINE PayやLINEクレカとどう関わってきたか、そしてPayPayへ統合するにあたって気になること、求めることを書いてきました。圧倒的なシェアに甘えず、PayPayがLINE Payの意志を受け継ぐ素晴らしいサービスになることを期待しています。
それではまた。