開催数増加とスタッフの負担増
近年F1はますますグランプリの開催数を増やし、3月に開幕して11月末に最終戦を迎える長期戦であるにもかかわらず、3週連続開催や時差の大きな地域間での2週連続開催などが増えています。これはドライバーだけでなくチームの大勢のスタッフにも大きな負担となっており、コロナ禍での様々な制限も重なってかなり悪い労働環境になっていることが指摘されています。
走行セッションの午後集中
これを受けFIAは、木曜日のメディアセッションを廃止し、金曜日と土曜日の午前中にそれぞれドライバーとチーム代表のメディアセッションを、午後に走行セッションを行う形に変更することを発表しています。
多くのグランプリが夜~深夜にかけての中継になることが多い日本では、この変更はあまり嬉しくないかもしれません。金曜日のフリー走行は良いにしても、メインのセッションとなる予選と決勝の開始時刻がさらに遅くなるからです。決勝の開始時刻は変わらないところも多いですが、週末に疲れを取れず月曜日の朝がつらくなる日が増えるかもしれません。
全セッション開始日本時間一覧
というわけで、2022年F1シーズン全グランプリの全セッションの開始時刻を日本時間でまとめました。
現地時間に対して日をまたぐ場合は上段に24時以降もそのまま足して表記したもの、下段に翌日の時刻として表記したものを書いています。
ヨーロッパ開催については決勝開始時刻は変わらないものの、予選開始が遅くなっているケースが多いですね。また金曜日2回目のフリー走行は日付が変わるところが増えます。私もフリー走行に関してはなかなか見れていませんが、より見る回数が減ってしまいそうです。
日本GP現地観戦はしやすくなる?
ヨーロッパ以外の開催地では、ヨーロッパの日中の時間の開催になるよう夕方や夜からセッションが行われることが増えてきました。そんななか鈴鹿での開催となる日本GPは予選や決勝レースの時間こそ西日が気になる時間まで遅くなってはいるものの、夜の開催にはなっていません(設備上ナイトレースって可能なんでしょうか)。
今回の変更では元々午前中に行われていたFP1、FP3が13時から行われるようになります。フリー走行を見るために早起きして行っていた現地観戦組にとっては朝がゆっくりできるようになって良いかもしれません。帰りは遅くなりそうですが。
午前・午後と呼べなくなる
FP1、FP3は午前、FP2、予選は午後というグランプリが多かったので、中継ではよく「午前中のフリー走行」「午前に行われたセッション」というような言い回しが使われます。全てのセッションが午後開催となるナイトレースやトワイライトレースが増えてきて、フジテレビNEXTで解説を務める川井一仁さんも「午前中に~」「午前じゃなかったですね」というような言い直しをよくしていましたが、2022年も最初のうちはそういったことがよく聞けるかもしれません。
というわけで今回は、今年から開始時刻が遅くなる各セッションについて、日本時間での開始時刻をまとめました。週末の過ごし方がまた少し変わるかもしれませんね。
それではまた。