賃貸に住み始めてからエアコンを設置する注意点と豆知識

こんにちは。

先日家に新たにエアコンを設置しました。賃貸なので設置用のボルトやコードを通す穴は既にあったのですが、引っ越しなどのあと住み始めてからエアコンを設置する場合に注意すべき点、また設置業者から教えてもらった豆知識があるので紹介します。

エアコンは我慢していた

今のファミリー向け賃貸マンションに引っ越してからしばらく経つのですが、エアコンはリビング・ダイニングに備えつけの1台のみで、他の部屋には付けていませんでした。共働きのため家事を楽にするためにドラム式洗濯機やロボット掃除機などを揃えましたが、一方で初期費用は抑えたくエアコンは諦めていたのでした。

ただやはりリビングの1台だけでは家中をカバーするのは難しく、引き戸で繋がったリビングの隣の部屋はまだしも、廊下を挟んで離れた部屋は日光が届かないのもあり冬の冷え込みは厳しいものでした。夏も冷房1台では冷え切らず、夏はサーキュレーター、冬は電気ヒーターを使ってはいたものの流石に限界を感じたため、エアコンが安いこの時期に思い切ってまとめて購入し設置することにしました。

2月~3月はエアコンが安い

ちなみに寒い寒いと言いながらあえて冬が終わってから購入した理由ですが、2月~3月はエアコンが安く買えるからです。なるべくお金はかけずにエアコンを設置したいと言いつつ、最安モデルは嫌だとか有名メーカーがいいみたいなこだわりもあり、大手の家電量販店で購入しました。

2月~3月はエアコンの新機種の登場と家電量販店の決算期が重なるため、型落ちになるモデルをさらに値引きして売っている場合があります。大型家電あるあるですが、毎年もしくは年に2回新しいモデルが出て旧モデルが安くなるにもかかわらず、機能的には大差ないものが多いです。安く買うことにこだわるのであれば、商品の入れ替えの時期を狙って旧モデルを買うのが良いと思います。

完全に余談ですが、家電量販店のメーカー販売員の方からのアイリスオーヤマ製エアコンのネガキャンがすごかったです。大型家電業界にも参入し機能の引き算で圧倒的に安く売っているアイリスオーヤマですが、エアコンのような複雑な家電はプロから見ればまだまだな性能のようです(セールストークだとは思いますが)。

設置箇所の真下は空けておく

引っ越し後、家具家電を運び込む前のエアコン設置であれば十分に広い作業スペースを確保できますが、既に住み始めている場合はテーブルが置いてあったりベッドが置いてあったりすると思います。設置作業を業者にお願いする場合は、基本的にエアコンの真下のスペースは空けておく必要があります。

エアコン下のスペース
家具を移動して確保した作業用スペース(設置後に撮影)

今回新たに設置した部屋は真下にベッドがあったため、業者が来る前に動かしておきました(大きくて重いベッドなので結構大変でした)。80cm程度の幅の隙間を作ることができ、作業用のマット、脚立、工具箱、エアコン本体等を置けるスペースが確保できました。業者さんにも直接このくらいのスペースで問題ないかと確認しましたが、十分とのことでした。ただ、物を置いたり自身もその場にしゃがむなどで結構窮屈そうに見えたので、なるべく広いスペースを確保しておくに越したことはないでしょう。

また、壁に穴を開けるような工事でなければ木くずのようなものは基本出ませんが、やはりベッドや電子機器はエアコン設置場所の下からは動かしておくべきでしょう。

室外機の場所と向きを確認しておく

エアコンは室内機だけでなく室外機も設置する必要があります。賃貸マンションであれば基本的に玄関側の共用部かベランダに設置することになると思います。そもそも設置する場所があるかは事前に確認しておきましょう。

ベランダに置く場合は向きも気にしたほうがいいです。風が外向きに出るように室外機を設置すると、一部がベランダに出る窓に干渉してしまう場合があります。その場合つい室外機を横に向けて干渉しないように配置したくなるのですが、エアコン稼働中はそこから冷風や温風が出てくることに注意が必要です。暖房を使う冬は冷風、冷房を使う夏は温風が出てきます。その風を洗濯物を干している人、また洗濯物自体が浴びることになります。基本的に設置してから自分で動かすことは不可能なので、設置前に考えておく必要があるポイントです(業者にその場で聞かれて迷いました)。

ちなみに我が家はドラム式洗濯乾燥機を導入しているためベランダで洗濯物を干すことはほぼ無く、風を浴びてしまうことよりもベランダへの出やすさを重視して、窓に干渉しない形で横向きに設置しました。そもそもベランダに出ることも無いんですけどね。

室外機は室内からベランダへ運び出すので、エアコン下だけではなくベランダへの導線も確保しておく必要があります。ベランダも物が多ければ整理しておきましょう。

エアコン同時使用より個別のブレーカーに注意

これはエアコン設置業者の方に教えてもらったことです。ちょうど何かの記事で読んでいたところだったので、知識の再確認にもなりました。

ブレーカーには、全体の契約アンペア数を超えないようにするアンペアブレーカーと、部屋ごとや主要家電専用のコンセントに繋がる各回路が決まった電気容量を超えないようにする分岐ブレーカーがあります(漏電を防ぐ主幹ブレーカーもありますが今回の話には関係ないため割愛します)。分電盤の左の大きなスイッチと右の数の多い小さなスイッチです。

契約アンペア数は電力会社との契約で決まっており、使いたい電気の量に応じて変更可能な部分です(賃貸住宅でできるか分かりませんが)。一方分岐ブレーカーのほうは、冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどの主要な家電や、キッチン、洗面所、リビング・ダイニングなど部屋ごとの回路のアンペアを管理しており、基本20A固定です。そのため、ブレーカーが落ちる場合は2種類あり、家全体で契約アンペア数を超えた場合と、個別の回路で20Aを超えた場合になります。

設置業者の方から聞いたのは、例えばエアコンとキッチン家電を多く使っていてキッチンの分岐ブレーカーが落ちたとき、全体の電気容量が足りていないと思い込んで契約アンペア数を上げてしまう人がいるという話でした。個別の分岐ブレーカーは基本的に20Aなので、全体のアンペア数が増えてもキッチンでは変わらず足りないことになります。分岐ブレーカーは回路の安全のために設けられているため、電気の使い方のほうを見直す必要があるというわけです。

エアコン自体は頑張っても15A程度の電気しか消費しません。我が家の契約アンペア数は50Aのため、3台同時に動かしても特に問題ない範囲です。そのため、エアコンと他の家電を同時に動かしてブレーカーが落ちたからといって、契約アンペア数が足りていないとは限らないわけです。ブレーカーが落ちた原因を誤解して早とちりしないように注意する必要があります。ちなみにエアコンは起動直後はかなり電力を消費するようで、複数台同時に起動するのは避けたほうがいいとのことでした。


というわけで今回は、エアコンを住み始めてから設置する場合は作業用スペースを確保しておくこと、またエアコン設置に関する豆知識をいくつか紹介しました。しばらくは暖房も冷房もいらない気候が続くかと思いますが、やっと設置できたエアコンを稼働させるのが楽しみです。

それではまた。

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