【深海】着席指定席から見たセカオワアリーナツアーレポート【セトリ】

【深海】着席指定席から見たセカオワアリーナツアーレポート【セトリ】

こんにちは。

SEKAI NO OWARIセカオワ)の全国アリーナツアー「深海」が終わりました。セカオワ史上最多の33公演となった今回のツアーに私は2公演参戦しましたが、8月のKアリーナ横浜公演では初めて着席指定席での参戦となりました。着席指定席が一体どんな席なのか、通常の指定席とどんな差があるのか、セットリストや写真も交えながら紹介します。

史上最多の33公演

今回のツアーは『SEKAI NO OWARI ARENA TOUR 2024 「深海」』という名前で、セカオワ史上最多公演数となる33公演の全国ツアーとなりました。元々は27公演が予定されており2019年の「The Colors」の28公演に届かない公演数となっていましたが、ツアータイトルとメインビジュアルの公開時に追加公演が発表され、全部で33公演となりました。

メジャー6作目のアルバム「Nautilus」が発売になった3月13日の3日後、3月16日にツアーが始まりましたが、今回のアルバム収録曲に限らず幅広い楽曲が演奏されました。8月10日のKアリーナ横浜公演では、Nautilusのアナログレコード版の発売も発表されています。

深海のナイトクラブがテーマ

今回のツアーでは、「タルカス」や「Du Gara Di Du」といった大規模公演のようなストーリー仕立ての演出ではなく、メンバーがMCを挟みながら次々と楽曲が演奏される形式のライブでした。テーマは深海のナイトクラブで、今回専用のDJ台には「COELACANTH NIGHTCLUB」(シーラカンスナイトクラブ)と書かれています。頭上には深海生物のバルーンが浮遊しているほか、座席のブロック名にも「オオグソクムシ」「メガマウス」「フクロウナギ」といった深海生物の名前が使われていました。

「深海」のステージセット
深海のナイトクラブをイメージしたステージセットで、メンバー後方にはベース・ドラムとホーン隊が配置された

ステージ頭上には巨大ミラーボールが設置され、客席頭上にも小型のミラーボールが複数設置されていました。時折ミラーボールを生かした照明演出が行われ、幻想的な雰囲気となっていました。

ミラーボールを使った照明演出
ミラーボールで会場全方向に光が反射し幻想的な雰囲気に

初めての着席指定席

ところで、セカオワのライブは子連れの来場者が多く、アリーナ席では前の人が邪魔で子どもだとステージが見えないという問題があります。一時期親による立ち見台の持ち込みや肩車が問題になり、それに応じてか2017年のツアーから着席指定の「親子席」(後に「ファミリー席」)が設けられました。当初は小学生以下の子どもと同伴の親のみが利用できる座席エリアでしたが、2021年のツアーからはファンクラブ限定で購入できる「着席指定席」チケットとなりました。

着席指定席はその名の通り、ライブ中は常に着席している必要があります。「着席指定席だけど立っていいかな」みたいな理解しがたいツイートも見かけますが、立っていると会場スタッフから注意されます。子連れのほか、ずっと立っているのがつらい、背が低く周囲が座っているほうがステージが見やすい、落ち着いて音や演出を楽しみたい、といった人向けの座席となっています。チケット価格は基本的に通常の指定席と同一です。

今回私は初めて着席指定席チケットにしてみました。私は音楽を聞いても大きく身体を動かしたいと思わず、心の中ではノリノリですがそれが身体の動きに出てこないタイプです。Dragon Nightで「ヘイ!って言え!」と観客を煽ってくるFukaseには申し訳ないですが、周囲と比べればかなり控えめに身体を揺らしながら楽しんでいます。そのためアリーナ席では特に周りのテンションについていくことができず、ステージも見えないデメリットを考えて、今回は着席指定席にしてみたわけです。

着席指定席はどこにあるのか

着席指定席はファンクラブ限定チケットとはいえ特別に優遇するわけにもいかないはずで、座席がどこにあるのかは気になるところです。とはいえ調べてみても着席指定席のライブレポートは少なく、ライブに参加した際もどこまでがずっと着席しているか、公演中に見回すことはなかなか難しいです。というわけであくまでKアリーナ横浜での公演の際の着席指定席の位置という制限はありますが、どのあたりが着席指定席エリアだったのかを紹介します。

Kアリーナ横浜は音楽特化のアリーナとして建設された最新のアリーナで、ドームやスタジアムと違い全ての座席が完全にステージに向いた形となっています。階層に応じてレベル1、レベル3、レベル5、レベル7と分けられており、レベル1がアリーナ席、レベル3~7がスタンド席となっています。今回着席指定席エリアとなっていたのは、レベル5の前方のようでした。実際に自分の目で見える範囲で確かめたものと、Xなどネット上の情報からの推測となります。

Kアリーナ横浜の客席のレベル分けと着席指定席エリアの位置
中段部分、レベル5の前方が着席指定席エリアとなっていた

今回運良くブロック1列目の座席となったため、視界は開けていました。手すりが邪魔に感じる人もいるかもしれませんが、レベル5では特に邪魔には感じませんでした(レベル7くらいステージと角度があると邪魔になるかもしれません)。なお、Kアリーナ横浜側の制約で、着席指定席チケットでなくてもスタンド席の1列目の場合立つことができなかったようです。こればかりは運ですね。

Kアリーナ横浜の収容人数は約2万人となっています。今回レベル5の座席の6割程度が着席指定席に割り当てられていたとすると、客席全体の15%程度が着席指定席になっていると推測されます。着席指定席の需要がどのくらいか分からないため何とも言えないですが、通常の指定席チケットと抽選の当たりやすさに差はあるんでしょうか。

ドームなどの大きい会場では、中段部分の前方数列がぐるっと一周着席指定席になっていることが多いようです。

着席指定席の楽しみ方・向いている人

着席指定席は常に着席している必要がある席のため、落ち着いてライブを楽しみたい人に向いています。もちろん腕を上げたり手を叩いたりタオルを振ったりといったことは問題ありません。しかし身体を大きく揺らしたり跳ねさせたりすることはできないため、やはり周囲の人たちと一体となって身体を動かして楽しみたい人は通常の座席が向いていると思います。どうしても静かに楽しみたい人、写真を撮りたい人、赤ちゃんを連れた人など、思いきりは楽しんでいないように見えてしまう人が多いため、周囲との一体感を求める人にとっては思いきり楽しめない座席になってしまうと思います。

着席指定席はスタンド席中段部分の前方の列に割り当てられることが多いようで、ステージの見晴らしは良いように思います。私はステージからの近さよりも快適性とステージ全体の見やすさを重視しているので、ほぼスタンド席が確約となる着席指定席が今後も選択肢に入ってくると思います。アリーナ席で楽しみたい人はむしろ着席指定席チケットは選ばないほうがいいと思います。

個人的には一眼カメラでの撮影もセカオワのライブの楽しみの1つですが、アリーナ席ではほぼ思い通りの撮影はできません。その点、着席指定席は前の人の頭が邪魔になってしまうこともほぼ無く、ライブ自体も撮影も楽しめるという点ではカメラ好きには嬉しい座席かと思います。逆に言えばスマホではないガチのカメラを持ち込んでいる人が多いため、カメラやシャッター音が気になる人は着席指定席にしないほうがいいと思います(私はシャッター音が響きにくいようになるべく音が大きいタイミングでシャッターを切るようにしています)。ただこれは通常の指定席でもiPhoneの爆音シャッター音や連写音が響くことはあるので着席指定席だけの問題ではないかもしれません。

写真で振り返る「深海」

というわけでそんな着席指定席の左側の座席から撮影した写真とともに、深海のライブ演出を振り返ります。

Saoriと背中合わせで演奏するNakajin
ピアノは椅子に浅く座って弾くのでNakajinが座りやすい
Saoriに向かって歌うFukase
自由に動ける2人はSaoriのもとに集まってきやすい

今回は半円形に飛び出たステージだったため、ピアノも比較的中心に近い位置にありました。そのためFukaseやNakajinはしょっちゅうSaoriのもとに来ていました。

DJ台の上で演奏するNakajin
今回のDJ台にはミニステージが用意されていた
紙吹雪とともに煙を撒き散らすDJ LOVE
DJ LOVEもDJ台に乗って煙を撒き散らしていた

今回は深海のナイトクラブということでDJ台が中心のステージセットになっており、DJ台前方には人が立つことができる小さなステージがありました。Fukase、Nakajin、DJ LOVEがそこに立ち、各々パフォーマンスしました。

ちなみにさいたまスーパーアリーナ公演の際は紙吹雪が全てステージのほうへ戻っていってしまいメンバーの楽器演奏にも影響が出ていました。前半はそのトラブルが多かったようで、今回はしっかり改善されておりなんと私のいた5階席にも届きました。FukaseのMCによるとSaoriがスタッフに圧力をかけて改善したそうです。

会場全体を赤く染める照明演出
Love the warzでは会場全体が赤く染まる
Monsoon Nightでの炎を使った演出
Monsoon Nightの演出では炎が使われるのが定番
ピアノを弾くSaoriのもとにNakajinとFukaseが集まる
スターライトパレード間奏ではSaoriのもとに必ずNakajinとFukaseが集まってくる
観客に手を振るFukase
アンコールで観客に手を振るFukase

8月10日の公演中、FukaseがDJ台の文字の部分で指を切ってしまい、ライブの進行が一時中断するハプニングがあったそうです。翌日の公演までにDJ台の鋭利な部分が全て丸くしてあり、Fukaseは自分が赤ちゃん扱いされていることに不満を表していました。長かった33公演がやっと終わるとFukaseは話していましたが、大きなトラブル無く完走することができて良かったと思います。

4人横並びでファンに挨拶するメンバー
アンコール終了後、左右のファンに挨拶に来てくれる
ステージ中央で揃って頭を下げ感謝を表すメンバー
そういえばいつからか生声での「ありがとうございました」はやらなくなった

2018年の「INSOMNIA TRAIN」で披露されたジャズ風アレンジのインスタントラジオでアンコールも終え、最後は大きな拍手で見送られました。幅広く様々な楽曲を楽しむことができ、またメンバーのMCも面白く、素晴らしいライブでした。

「深海」セットリスト

というわけで、『SEKAI NO OWARI ARENA TOUR 2024 「深海」』のセットリストです。

  1. マーメイドラプソディー
  2. Death Disco
  3. スノーマジックファンタジー
  4. 眠り姫
  5. Fight Music
  6. サザンカ
  7. 深海魚
  8. Hey Ho
  9. Dragon Night
  10. タイムマシン
  11. Love the warz
  12. 正夢
  13. Monsoon Night
  14. RPG
  15. Dropout
  16. スターゲイザー
  17. 最高到達点
  18. Habit
  19. スターライトパレード
  20. インスタントラジオ

初披露の中では「深海魚」が圧巻でした。立って楽しんでいたさいたまスーパーアリーナ公演ではズボンの生地が震えるほどの強い低音で迫力が出ており、今回のライブのテーマに合う楽曲の中では「マーメイドラプソディー」と完全に対の存在となっていました。


というわけで今回は、SEKAI NO OWARIのアリーナツアー「深海」に初めて着席指定席で参戦した様子をレポートしました。ツアーファイナルで来年のファンクラブツアーの発表がありましたが、セカオワは来年デビュー15周年ということで大型ライブにも期待してしまいますね。

それではまた。

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